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思考の海を泳ぐ魚

情報は死んでいる、とは養老孟司さんの言葉だそうで、森博嗣さんのエッセイで知りました。
確かに、自分の考えなり妄想なり、あらゆる発想は、自分の内から外に出したその瞬間から鮮やかさを失うような気がします。

一昨日と三日前のnoteは、実はそれより前に書きためていたものをそのままアップロードしました。というのも、このところnoteの「〇〇日連続の投稿!なんと!」みたいなポップアップを見るのが楽しみ(完全に運営の術中にハマっていますね)なのですが、週末は友人と行動を共にしていたため今のように腰を落ち着けて文章を書く暇がないだろうな、でも連続記録はここで終わらせたくないな、というかなりしょうもない理由からでした。

一日の中でも、自分の気分や発想はくるくる変わります。
それだけでなく、頭の中では「面白い」と思っていざ文章に変換しようとすると、途端に何をしたかったのかわからなくなってしまうことはしょっちゅうです。
多分、発想やアイディアというのは頭の中という海を自由に泳ぐ魚のようなもので、海の外の世界では生きていけないのです。水揚げされたら、もう生きてはいない。それを誰かに渡すことはできるけれど生きている魚そのものではなくて、言葉だったり絵だったり、なんらかのオブジェクトに変換された切り身なんです。
数日前のnoteは、もう腐食が始まったような状態でさらけ出してしまったようなものです。多分、二度はやらないと思います。

それについてずっともやもやとした気持ちでいました。今こうして自分から切り離すことができて、ちょっと晴れやかな気持ちです。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!