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バ美肉は精神療法にも使える可能性を秘めている

概要

私は、バ美肉に関する諸問題(自我の分裂など)に関し、以下のように考えます。
・バーチャル上のアバターを演じる事により、自分の異なった側面、多角的な自己への理解を得られ、自己への理解不足、つまり自己ギャップを減らす事が出来ます。故に、精神問題ではなく、むしろ精神疾患の特効薬になりうると考えます。
精神的な問題に関しては、以下より問題ないと考えます。
・現実世界の自分とのギャップ、「異なる自分」「自分とは異なる何か」を知る事による恐怖: そりゃ考えれば誰でも病みますが、ふと「自分が死んだらどうなるか」と考えるのと同じような問題であり、突出した問題では無いと考えます。
・現実世界では得られない快感(美少女化による承認など)を得られる: キャバクラやSNSと比べ、バーチャルアバターは知性に強く依存する故に快感の天井が低く、さほど問題にならないと考えます。

次に、これらの根拠を述べます。

バーチャルアバターが自己ギャップの解決に何故繋がるか

様々な解釈はありますが、私は自己ギャップは「自分を知らない」「自分を認められない」などの理由により生じると考えます。
前者は、バーチャル空間上で異なる自分を演じる、つまり異なる自分の可能性を知る事により、今まで知らない自分への知覚を得られ、解消に繋がると考えます。
後者は、「バーチャルアバターで承認を得る事により現実世界の自分を認められなくなるのでは?」との声があるでしょうが、概要で述べたように青天井の快感ではない為さほど問題にはならないと考えますし、利用することも出来ます。(利用法は後述)

どのようにしてバーチャルアバターを利用して自分を知れるか

普段、我々の自己イメージは現実世界の肉体と強く繋がっています。
例えば、本当は興味があるのに「自分は男性だから手芸に興味がない」「見た目が美しくないからおしゃれをしたくない」と、外見に影響され本当の興味を握りつぶしている人が多いです。
そこで、バーチャル空間上で男性が女性のキャラクターを演じたり、美しい外見のキャラを演じる事により、「本当は手芸に興味があったんだ」「おしゃれをしたいと思ってたんだ」と自分に対する理解を深める事が出来ます。

例えば、ある男性が20代の女性のアバターを演じたとしましょう。
演じる際に、彼は「20代女性だから女性っぽい喋り方をしたい」「かわいい趣味をしたい」と考え行動しながら、他者と関わり、会話をしました。
この時、彼は以下の情報を知れます。
・もし自分が女性だとしたら、他人とコミュニケーションを取って楽しいか。
・自分が女性に対してどのような印象を抱いているか。
つまり、自分が20代女性の時の可能性、及び偏見を自ら導く事が出来るのです!
日々異なる性別や人種への差別で満ち溢れている現代社会において、必要不可欠な技術ではないでしょうか!

「自分とは異なる何か」「現実世界では得られない快感」を知る事による恐怖への対処

キャバクラやインスタの危険度と比べれば些細なものなので、ただの誤差と割り切って良いと思いますが不誠実なので、あくまでも私の視点から「問題ない」と説明したいと思います。
私が問題ないと思う理由は以下の通りです。
・バーチャルアバターは金以上に己の知性が求められる為、金で簡単に得られる快楽(麻薬・キャバクラ・ソシャゲ)と比べ中毒性が少ない。
上手く演じる為には知性が必要ですが、より多くの報酬を得る(つまりより人気を稼ぐ)為には、多大な知性や学習を必要とし、それに割かれるリソースの兼ね合いで中毒性はさほど高くないと考えます。

総評

バーチャルアバターは頭を使うから健康になれる。
麻薬は頭を使わないから不健康になる。

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