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VRを用いる事で救える精神疾患(その1)

バーチャル人間科学研究員のなるでーす☆
今日は、VRを使用することにより、どのように精神的な問題に今まで以上に対処しやすくなるかをまとめたいと思います。

総評

いつものように、総評で自意見をまとめ、解説をその下に書き連ねていくスタイルを取ります。

・VRという選択肢があれば、治療手段が4倍にも増える為、将来性が非常に高い。
・患者がVRヘッドセットを利用する場合は、安全な現実空間を体験するか、あるいは別人になりきるかの選択肢を用意でき、それぞれ異なった治療を施せる。

何故VRがあると治療手段が4倍にも増えるか

まず、精神療法はクライエント(患者のこと)、セラピスト(治療者のこと)が、それぞれ接触することにより初めて成立します。
接触を相互関係(相互に会話し合う)や単一の関係でも構いませんが、それらをひとまとめにして関係とします。

【クライエント←→セラピスト】

今までの手法では、接触に現実空間(つまり会ったり電話したり(私はこれを現実空間での接触の延長線上だと考えている))を使用することしか出来ませんでしたが、VRを使用することにより、クライエントまたはセラピストがVRを使用することにより、以下の接触手段が確保されます。

【クライエント←→セラピスト】
【クライエント(VR)←→セラピスト】
【クライエント←→セラピスト(VR)】
【クライエント(VR)←→セラピスト(VR)】

故に、単純計算で治療法が4倍にも広がります。
次に、それぞれのパターンにおける治療法を紹介します。

クライエント(VR)←→セラピスト(VR)

クライエント、セラピストともにVRを使用する場合、当然、仮想上の世界に居るわけですから、現実世界の情報を完全に遮断出来るというメリットががあります。
つまり、「現実世界の自分というイメージを遮断しやすい」という特徴になります。
故に、「他人になりきる」「今まで経験したことのないイベントを体験する」などが成功しやすいです。
その為、以下の精神的な問題に対し、現実世界でのセラピーよりも効果が高いと考えます。

・コミュニケーション障害、及び自閉症(他人になりきる練習を積む事により、他者への想像力を高める)
・障害を抱えていないケースでも、未知のイベントを予め体感することにより、緊張感を減らす事が出来る。

クライエント(VR)←→セラピスト

こちらの使用例は分かりませんが、興味深い案が思いついたので紹介したいと思います。
クライエントのみがVRを使用する場合、私が想定する範囲では、現実世界の任意の地点にカメラを設置し(ロボットでも構わない)、クライエントがVRで知覚するパターンです。
こちらの場合、「クライエントは安全圏より現実世界を知覚する事が出来る」というメリットがあります。つまり、いくら外でパニックを起こしても自分の安全が確保できます。また、パニックが強化される可能性(現実世界で起こしてしまい、他者を傷つけてより自分が傷つく可能性)が低い為、比較的入り組んだセラピーを施しやすいです。
そのため、以下の問題に対して強力です。

・PTSD、パニック障害を抱えるクライエントが現実世界のトラウマと接触し、慣れる訓練。
・ロボットを用いる事が出来れば、登校訓練などにも応用できる。

感想

クライエント←→セラピスト(VR)についてはその2で書く予定です。近頃話題に登るVTuberを中心として取り上げる予定です。

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