#41 ホルンで吹き振りをするときもあります
吹き振りとは、楽器を吹きながら指揮をやることですね。
通常ではこんなことは要求されませんが、ホルンアンサンブルをやる時にはぜひ身に付けておきたいワザです。
アンサンブルというのは指揮者が居ない形態ですから、誰かがテンポなどを決めないといけません。しかし、まだ練習が始まった頃では、満足にアンサンブルが合わない状況もしばしば。
この時に必要なのがホルンの吹き振りです。
逆に、アンサンブルをやってて誰もテンポを振ろうとしない時って、かなり苦痛です。
ちょっとヒドい言い方をすると、そのアンサンブルがグダグダになってもよい、ということですからね。
人は、放っておくとテンポが遅くなっていきます。それを戒める人は、やはり必要なのです。
さて、吹き振りに必要なものは何か。わたくしの経験上、以下の2つかなと思います。
1拍目をまっすぐ縦に振る
その小節の最後2拍を横に(外と中に)振る
4拍子であれば、1、3、4拍目を振るということですね。これをやることで、一気にテンポが引き締まります。
変拍子の曲もあります。5拍子であれば1、4、5拍目を、6拍子であれば1、5、6拍目を振るのです。
そう、全ての拍を振らなくてもいいんです。その間はホルンの音があるでしょうからね。
指揮を振る意味は何でしょうか。
アンサンブルをやっているときって結局、今どの小節に居るかが一番知りたいのですよね。特にゆっくりな曲だと、わからなくなる確率が高いです。
この吹き振りをすると、どこで小節線を跨ぐかが一目瞭然になるのです。
最後の2拍を横に振ることで、小節の最後感が伝わり、そして縦に1拍目を振ることで、小節線を跨いだことがきちんと通じます。
わたくしがホルンアンサンブルのトップを吹くときは、ほぼこの振り方をしてメンバーを導きます。
そうすると、譜面から落ちた人もきちんと復活できるし、譜面にちょっと迷った人もすぐ立て直せるのです。
ホルントップと言っても、俺について来い!じゃなく、メンバーの状況を見て導きながら吹けるのが望ましいと思います。
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