今更隠すことでもないが、私はオタク気質だ。元々は読書（活字・漫画）であり、思春期以降はアニメ・ドラマ・映画といった映像作品にも耽溺している。ま、面白い物語にたくさん触れたから、自分でも小説書いてるわけだ。

　小学生の頃はビデオなんてなかったから、映画館（違法ではなかった）やテレビの音をカセットテープに録音して、繰り返し耳で聴きながら脳内で映像を再生していた。やがて我が家にもビデオデッキが導入され、録画できるようになった。そうするとコマーシャルが邪魔になる。アルバイトをして二台目のデッキを買って、ジョグシャトルをくるくる回しながらアナログなダビング作業に励む十代後半だった。やがてレーザーディスク、ＤＶＤと時代が移り変わり、番組録画もデジタルになった。アナログ放送はデジタルに、衛星ハイビジョンに、そして今や４Ｋは当たり前で８Ｋ放送まで行われている。

　気がつけば、そうした放送媒体を録画してＣＭカットするという作業も、随分と時代遅れ感をまとうようになった。ネット配信だ。かなり初期にアクトビラなどいくつか試してみたが、当時の回線速度ではやはりいろいろ不都合があった。しかし光回線がデフォルトとなり、巨大企業Amazonを使っていると自然にプライム会員になって、一生掛けても観きれないほどのコンテンツが定額で観られるようになった。タブレットやスマホ、普通の据置テレビを買っても、どこからでもアマプラを含む様々な映像サービスにアクセスできる。

　凄い時代だ。夢の時代だ。しかし、カセットテープ・ビデオテープ時代から慣れ親しんだ昭和生まれは、なかなか時代の変化についていけない。なので、アマプラ以外のサービスには長く手を出さずに来た。

　それでも気になっているサービスは幾つかある。その筆頭がNETFLIXだ。

　ネトフリは数年前に息子のアカウントにゲスト登録させてもらって少し試したことはある。アマプラにはないコンテンツが盛りだくさんで関心は惹かれたが、息子が退会したため私も使えなくなった。その後も、全裸監督などの話題作、海外ドキュメンタリーで陰謀論関係が充実しているらしいとの話、英語学習にも有益な機能があるなど、関心はぐいぐい惹かれていた。だが、現役時代はそこまで映像を観る時間が取れなかったし、早期退職後は今度はお金を節約しなくてはならず、我慢してここまで来た。

　そんな私が、今日、ついにNETFLIXに登録した。何故ならば、名作『電脳コイル』の磯光雄監督の15年振りの新作『地球外少年少女』が、本日から劇場公開されるとともにネトフリで配信されると聞いたからだ。映画館で最上の画質音質で一回だけ観るか、自前の装置で何回でも観て他に大量のコンテンツがある環境を選ぶか。迷わなかったよ。いや、映画館を低く見積もったわけじゃない。映画館に行こうが行くまいが、今がネトフリ加入のタイミングだと思ったんだ。

　今日は自宅の42型テレビ（８年くらい昔のモデル）でFireStickからネトフリ版『地球外少年少女』第１話を観た。ふわあああ、素晴らしく丁寧な作り込み。どうも現在映画館でやっているものを６話に分割しての配信みたいだ。うん、これ、土日に実家の55型４Ｋ有機ＥＬテレビでもう一度観よう。そして６話全部観ちゃおう。そんでもってGaWatch書こう。でもなー、録画もいろいろ溜まってるんだよな……。

　というわけで、昭和のオタクは少しだけ令和のオタクに近づいた。

--------（以下noteの平常日記要素）
■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積201h43m／合格目安3,000時間まであと2,799時間】
実績142分。動画三本と宿題のうち択一式ドリル５本。講義聴くのは一週間ぶり。

■本日摂取したオタク成分（オタキングログ）
『地球外少年少女』ネトフリ版第１話、上記のとおり。