医療保険は大きく職域保険と地域保険に分かれる。職域保険は協会けんぽなどの社会保険、公務員共済、船員保険など、現役世代の保険料を雇用主と本人で保険料を折半する制度。地域保険は、雇用されていない人（自営業を含む）が入る国民健康保険になる。75歳以上は後期高齢者医療に一本化されるが、これは各都道府県毎の広域連合が保険者になるため、地域保険に位置づけられる。介護保険の保険者は市町村だ。

　高齢の母は施設に入所している。施設の所在地は、住民票のある実家とは別の市町村だ。施設が大きな自治体に偏在していたり、世話をする子供世帯にとって便の良い施設を選ぶなど、こういう事例は決して珍しくない。ただし、高齢者施設の多い自治体に高齢者が集まることになるため、入居（他自治体から転居）する高齢者が全てその自治体の被保険者になるとすると、医療・介護費用がかさんで保険料全体が高くなってしまう。

　これを避ける仕組みが住所地特例で、施設入所前に居住していた市町村が引き続き保険者となる。

　私の母（90代）もこれに当たる。住民票は実家に残しているが居住実態は施設にあり、しかし保険者は引き続き実家のある自治体になる。

　高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種が始まりつつある。接種券は医療保険者にかかわらず住民票ベースで発行されており、母の接種券も実家に届いていた。しかし実家に連れ帰って接種を受けさせるのは現実的ではない。なので、施設側が券をとりまとめて接種手続をすることになっている。

　中期的スパンでの全住民へのワクチン接種という前例のない事業、中央で設計された制度を様々な個別事例に適用する市町村職員の苦労は計り知れないものがある。

■本日摂取したオタク成分
『さよなら私のクラマー』第４話、BGVで筋を追ってないけど雰囲気は好感度高いんだよね。『スライム倒して300年』第２話、１話ほどの盛り上がりはなかったけど、悪くはない。『エスケーエイト』第１話、次男が「面白いらしいよ」というのでAmazonプライムで一緒に観たところ、冒頭から地味に惹き込まれた。ボンズだったのか。前期作品なので見ようと思えば一気に観れる。『ドラゴンクエスト　ダイの大冒険』第28話、BGVでほとんど観てなかったけどかなり盛り上がった模様。『ゾンビランドサガ リベンジ』第４話、今回は盛り上がったあ。一期はだらだらと観てて二期も（はあ、やるのか）という感じだったけど、今話は良かった。