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「メタ認知獲得を妨げる認知的不協和」

最近、メタ認知に関する記事を精力的に書いていますが、それは、私が最も大切な能力だと考える成長力の前提条件であり不可分の関係にあるからです。
しかし、メタ認知の獲得を最も邪魔をするのは、心理学の概念である「認知的不協和」にあります。

それは、個人が保持している二つ以上の矛盾する信念や意見、またはその人の行動と信念が一致しない状態を指しますが、この状態は不快であるために、人はこの不快感を解消しようとします。

例えば、健康でいることが大切だと信じている人がタバコを吸う場合、その行動(タバコを吸う)は健康でいるという信念と矛盾します。この矛盾は心理的な不快感を生じさせ、人はそれを解消するために行動を変える(タバコをやめる)、信念を変える(タバコがそれほど健康に悪くないと自分に言い聞かせる)、あるいはその行動を正当化する(ストレスが多いのでタバコを吸わなければやっていけない)などの方法を取ります。

メタ認知においては、この「認知的不協和」が「自己監視」や「自己調整」のプロセスを妨げる要因になります。自身の行動を正しく評価することなく、自己正当化に走ることで、自身の本当の問題点や成長の必要性を見逃してしまう可能性が大いにあるということです。

このため、「認知的不協和」を理解し、自分自身の内面的矛盾に正直に向き合うことが、メタ認知の獲得には有効だといえるでしょう。

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