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ミンスク合意の裏側とウクライナ、NATOによる西側の戦争計画。

2022年12月になって、ドイツの前首相アンゲラ・メルケルのミンスク合意(ミンスク2)についての告白が話題となりました。
ドイツ、フランス、ロシア、ウクライナの4か国首脳による和平協定は、2015年2月に合意され、国連安保理の承認を得ています。

ところが、メルケル首相は、このミンスク2の合意は、はじめから履行するつもりはなかったと告白しました。
ロシア、プーチン大統領は、8年間、この合意をウクライナ政府が履行することを待ってきましたが、この合意は、ウクライナ軍の強化のための時間稼ぎであったと話したのです。

続いて、当時のフランス大統領フランソワ・オランド、ウクライナ大統領、ペトロ・ポロシェンコもそのことを認めました。

ロシア側にとっては、ショックな内容ですが、このことは、現在のウクライナでの戦争が、停戦交渉による解決を難しくさせたかもしれません。
国連の承認を得た和平協定を、はじめから履行するつもりなく合意文書にサインしたとなると、明確な国際法違反です。
このようなことが平気で行われたとなると、いったい誰と交渉すれば成立するのか、信じることができなくなります。

2021年春にウクライナから発表された、クリミア奪還計画、クリミアプラットフォームは、西側の約40か国が支援を表明、8月に最初の会合が行われ、NATO軍は、これをサポートすることを明言しています。
10月には、ウクライナ軍によるドンバス地方へのドローン攻撃が行われました。

2021年11月末、ロシア軍のウクライナ国境への増員が行われた背景には、西側では大きく報道されなかった、NATO軍による大規模演習があります。
「ポラリス21」と呼ばれる演習作戦は、フランス海軍主導で地中海沿岸で行われました。黒海沿岸を想定し、仮想国を設定した演習マニュアルが実際に存在します。演習期間は、2021年11月18日から12月3日。


ポラリス21

一般のメディアでは報じられていませんが、動画内でご紹介している通り、2021年11月16日のNAVAL NEWS(海軍専門紙)には、驚くことに、この演習は、2022年2月に予定されている次の作戦に備えたものだと報じられています。
ロシアが、国境に軍隊を集結させていることが大きく報じられる以前の記事です。

動画内でもご紹介していますが、この「ポラリス21」演習計画はは、2021年7月には計画され、10月にドキュメントが作成されています。
6月には、ウクライナと英国との間で海軍協定が結ばれ、英国海軍は黒海での航行の自由を得ていたということです。
11月には、ウクライナ軍は実際にドンバス地方へ12万の軍隊を集結させていたことも、西側メディアでは報じられませんでした。

プーチン大統領は、ロシアの安全保障上の問題を訴え、アメリカ、NATOとの外交交渉を求めてきましたが、そのことについての交渉は一切拒否されてきました。

1月には、米国国務次官ビクトリアヌーランド、バイデン大統領がロシアの侵攻があった場合、ノルドストリーム2の停止させると明言しています。ご存じの通り、何者かに破壊されました。

2021年2月、アメリカ政府は、ロシアが侵攻してくると大々的に喧伝し、2月16日の侵攻を予告しました。明らかな挑発ですが、
NATO軍の演習時に記事となった、2022年2月のNATO軍の作戦とはなんだったのかを思い起こさせます。

実際には、ロシア軍はその日侵攻などせず、攻撃が行われたのは、ドンバスへのウクライナ軍による民間居住区への砲撃でした。国連安保理では2月17日、3時間超の会合が行われています。

ブリンケン国務長官が、ウクライナ人弁護士に非難されたことは、メディアでは報じられていません。

西側が用意周到に戦争準備をしてきたことは、メルケル首相の告白で裏付けられました。準備が整ったのが2021年だということです。

YouTubeを中心に動画を配信していますが、YouTubeチャンネルで削除された動画はこちらで配信していきます。
よろしければ、ご視聴ください。








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