マクロな選択が大事だという話

記事というよりは駄文で、内容もありきたりなものです。

何の話かというと、例えば待遇の良し悪しを決めるのは
①どの領域にいるか
②その領域においてどのくらい優秀か
という2点で決まる訳ですが、やはり①が大事だよね、という普通の話です。

よくある話で、給料はどの業界にいるか、どの会社にいるかで9割決まるという話がありますが、これはまさに①の話ですよね。

大企業と中小企業の給料の差ほど、大企業の社員と中小企業の社員には能力差が無いと言われます。

この記事には、給料を決める1番大きなファクターは資本装備率と書いてあります。

筆者は1年ほどベンチャー企業で働いた経験があり、お客さんである中小企業の社員の方と一緒に仕事をした経験があります。その際、別にその人たちの能力が低いとは感じませんでした。むしろ自分なんかよりは全然優秀な人が多かったような…
もちろんかなり年齢差があるので何とも言えませんが。

大企業の人と仕事をしたことはないですが、周りの東大生(おそらく大半がそれなりの大企業に行くことでしょう)とかを見てても、ビジネスパーソンとしてすごい優秀そうなひとはそこまで多くなく、自分のようなポンコツなひとも普通にいます。

出身大学別の平均年収の差も、稼げる業界・会社に行こうとしてるかどうかの差が大きいのでは?と思ったりもします。
東大生は当然のように大企業にエントリーするし、偏差値の高くない大学の人は当然のように中小企業にエントリーする、という話なのではないでしょうか。

学力と将来の待遇が一致しないのも、この領域選択による部分が大きいと思います。

超進学校で優秀な成績を取り東大理一に現役上位合格→進振りで理学部物理学科に進学→博士課程進学→ポスドク、となった人は下手したら40歳年収400万

同じ学校で中の下くらいの成績から浪人して鳥取大学医学部進学→臨床医、となった人は年収1500万、2000万とか

こういう現象、めちゃくちゃあると思います。学力は前者の方が高いのに、マクロな選択は後者の方が優れている(別に高収入=正しい選択ではないですが)ため、こういうことが起きます。

前者がアカデミアの領域でいくら頑張っても後者の収入を超えることはほぼ不可能でしょう。マクロな選択の重要性が分かります。

そう考えると、実は(少なくとも高待遇を得るための)能力というのは、学力とか仕事の出来とかは些細な問題で、マクロな領域選択能力のことではないかと思います。

有能な研究者の待遇が悪いから日本は衰退するんだ!みたいな議論がよく起きますが、そういう選択をすること自体が能力が低い、と言えるのかもしれません。
もちろん待遇とか気にせずに、やりたい研究に打ち込めている状況に満足できているなら良いですが、ポスドクになった人でやはり医学部行けば良かったとか、せめて修士で就職していれば良かった、と後悔する人は少なくないでしょう。こういう人は、自分の進路について真剣に向き合うことを怠ったとも言えます。

怒られそうな話ですが、保育士や介護職などのエッセンシャルワーカーの人が待遇の悪さに不満を口にする光景はよく見られますが、そもそもそういう仕事を選んだのはあなたでは?と思わなくもないです。勉強がそこまで得意でなくとも、もっとやりようはあったでしょう。

もちろん国全体で見たらそういう問題を解決する必要はあるのでしょうが、個人としては儲かる領域に行くことが大事です。

というわけで、自分もこれまで勉強が得意だという理由で適当に東大理一に進学してしまった訳ですが、医学部再受験を検討しています。

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