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2020/11/03 雑談とコンテンツが行き交う文章を書き、まかない飯のような文章を読んでもらいたい。

最近、転職支援のコンテンツを書き始めている。といっても、本気で誰かを転職させたいわけではない。別にいまの会社で頑張ればいい。したいことがあれば独立すればいい。どれを書いても良いんだけど、来年の頭には転職経験を忘れてしまうだろうから、転職のことを書くことにしてみた。そうしないことで失われてきた文章が多々あるから、今回は残してみようと思っただけ。

裏テーマはグルーブ感である。恋愛ネタを書いていた頃はしょうもないことをロジカルに書く、なんだかみんなふんわり思っていたことを言語化する。そういうことに神経を注いでいたのだけど、目標だった本の執筆が終わってからは長いことそんなことをやる動機が失せてしまっていた。

ロジックとは一本の背骨を通すことである。直線を描くように、情報を整理して、書き砕く。そこでこぼれるものがどうしたって発生する。本当のところ、五年くらい前からそんな文章には興味がなくなっていた。

さて、何が書きたい? と言われると困るけど、どんなものが書きたい? と言われると、即答できる。ノリが良い文章だ。もうこればっかりは読み手としての自分の好みである。ノリが良い文章は読んでいて気持ちいい。どんだけ理路整然としていて、示唆に満ちた文章でもノリが悪いと、気が滅入る。そんなものは2020年に必要のない文章だと俺は感じてる。

自分が読んでいて楽しい文章とは、「飲み屋で知り合ったオッサンの話を聞いてみたら、なんか面白かった」という体験に近い。それ自体は大したことがない話なんだけど、なんだか聞いてて楽しいし、ちょっぴり教養を感じさせるし、人生が得するかはわからないけど、時間が豊かになる。そんな出会い。雑談と本編に境界線を引くことなんて、あまり意味はないのである。どこかでつながっているものだ。

先日、ながく僕の文章を読んでくれている人と飲んだ。「いまのnoteの文章はまかない飯を食ってる気分です」とちょっと笑いながら言っていて、抱きしめたい気持ちになった。まさしくやりたかったことをきれいに言語化してもらったからだ。コースのように作り込んだ料理ではなく。さりとて家庭料理でもなく。お客さんに出さないで余った食材とか、素朴なものをととのえないでちゃんと美味しくして、こっそりと出す。そもそも俺、すごくまかない飯メニューが好きなんだよね。メニューにあったらぜったい頼んじゃうし。結局、客に出すんかいって話だけど。

意味とか論理なんてもう古い。解決策なんかを探してはダメなのである。そんなのみんな飽き飽きしているでしょう、気づいているでしょう。流れだよ、流れ。どんなノリに、グルーブ感に埋もれたいかだよ。MuraMasaもTomMischもパーティーなノリはなくなったけど、やっぱりグルーブ感はすげぇじゃん。世相が暗くてもそれぞれが自分のノリは出せると思うんだよね。そんなことを思った、今日。


筆不精なので、書くモチベーションが出ます😎妻となにか美味しいワイン買わせていただきます🍷