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妻へのラブレター

妻に頼まれていた収納の整理(雛人形をしまう時に言われてた)を
ようやく(怒られて)していたら一通の手紙がでてきました。
気になって読んでみるとなるほど、私から妻への手紙でした。

●●(妻の名前) へ

時に”共感”を求められることがあります。

正直、私にはわかりません。
あなたの悲しみはあなたのもので、私のものではない。
もちろん、私の悲しみは私のものだから、あなたにわかるはずもない。
ただ、その感情は、大切なあなたの、あなただけの感情だから。
私も同じ感情なのだと勘違いしたくはないのです。

私が何も言わずに行動してしまうのは、話がしたくないからじゃない。

あなたの為を思い、「こうしたらよいかな」「ああしたよいかな」を
考えて動いた結果、なんだか不服そうにしている姿をよく見ます。
あなたは「何をしたいか話してよ!」「黙っていてはわからないよ!」と。

でもさ、だって、あなた。私が声を出して尋ねると。
きっと、本当はしたいと思っている事でも我慢してしまうでしょう?

そんな不服そうな顔をしている時、私たちは話し合いをするよね。
あなたは「話が長いよ!」ってそこでも起こってしまうけれど。
私はあなたの「本当はしたい事」を引き出す為に、
私が私の考えている事をちゃんと伝えたいから話が長くなってしまうんだ。

でもね。毎回毎回忘れてしまいそうになる。
きっと、あなたの「本当にしたい事」は「私と話がしたい」という事なんだよね。

コミュニケーションは私にとってはただの”手段”だけれど。
きっと、世の中の人は”目的”になる人もいる。
会話や電話、キスやSEX、メールやSNS。
誰かと繋がりを持つ事自体が”目的”な人もいる。

あなたは強い人だ。人を信用できる。人を信頼できる。
コミュニケーションを目的とできる人は、そういう人だと思う。
私には、まだ、怖くて難しい話だ。

ただね。忘れないでほしいんだ。
私はあなたが言うように不器用で、人とズレていて、臆病者かもしれないけれど。

私はあなたを愛しているよ。


これは、大学(というか大学院受験浪人時代)に妻に宛てた手紙が
出てきました。
確か、ちょっと喧嘩してその時に渡したものです。
そして勢い余って、その際にプロポーズしていると思います。
ちなみに、この時はお断りされています。
「就職もしていないのに…ちょっと、将来性がない人とは…」
だった気がします。浪人生活も早々に切り上げて就職しました。

若かったなぁ…。そして、基本、人間は変わらないのだなぁ。


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