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毒親⑩

娘もすくすく大きくなり、イヤイヤ期に差し掛かってきた頃。
私は仕事復帰をした。
ハードな仕事だったが、お給料面も考えて
フルタイムを選んだ。
娘は保育園に通うことになった。
18:00には職場を出て18:30までにはお迎えに行きたかった。
が、ブラックな職場のせいでその時間に
お迎えに行けることはあまりなかった。

そんなときに母が助けてくれるようになった。
パート終わりにお迎えに行ってくれた。
母と関わることが娘も私も増えた。

夜ご飯を食べさせてくれた。
私の分も、と用意してくれていた。
本当にありがたかった。感謝もしていたし
その件に関しては今も感謝している。

娘のイヤイヤ期はなかなかひどかった。
よくある、地面で寝転んで泣く子供だった。
泣き方もヒステリックだった。
言うことは聞かないし、買い物に連れて行くこともきつかった。
娘の癇癪スイッチを押してしまえばもう大変だった。
きつく怒ってしまったこともあった。
でも全く意味がない、怒っても意味がなかった。
むしろ逆で、こちらが落ち着いて穏やかな口調で話をして気持ちを共感してあげると
落ち着くようになることも分かってきていた。
〜〜がしたかったんだね。
その気持ち分かるよ、伝わってるからね。
でも今はこれをするときだよね。
こんなふうに話しかけると娘も落ち着くことが多かったのでとにかく共感をモットーにしていた。

主人も同じ考えだったので
2人揃って娘を怒ることはせず、
優しく話しかけて落ち着かせる方法で
イヤイヤ期を乗り越えていた。

が、母はその私たちの教育方針に納得がいっておらず何度も怒られた。
・甘やかせすぎ
・あなた(私)の小さい頃はもっと賢かった
・いけないことはきつく言うべき
・子供の言いなりになってる
・親をなめる子供になる
というような内容だった。

いやいやいや…
子供の性格なんて子供の人数分違うんだし
その子に合ったやり方で育てるべきじゃないの?
手探りではあるけど毎日娘と接している私が
一番娘のことを分かっている自信があった。

娘のために言い返した。
圧力だけで言うことを聞かせたくないことも
伝えたが無駄だった。

娘を連れて行くたびに
この子は言うこときかんわ
育て方が悪いんだわ
こういうことばかり言われた時期があった。

父も一緒になって言ってきた。
甘すぎる、と。

別に甘やかしているわけではない。
本当に、親のかける圧力と恐怖だけで
言うことを聞かせるというのが嫌だったのだ。

両親には伝えても伝わらない。
理解してもらえない。
不信感をまたちょっと感じる出来事だった。

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