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【読書日記】 「絵をみるヒント」を読む

 タイトルに惹かれて読み始めたこの本。
 読み進めるうちに、なんとなく親近感が湧いてきました。
 そして気づいたのです、著者が、あの無言館を作られた窪島誠一郎さんということを。「どおりで・・・」と納得しました。

初版:2006年12月
発行元:株式会社 白水社
著者:窪島誠一郎
内容:戦没画学生の作品群を展示する「無言館」の館主が、どのように絵を見ればよいかという「絵の前に立つ行為」とその周辺を、深く、わかりやすく、楽しく解説した、入門書を超えた入門書。(Amazonより)


 この本は20年近くも前に書かれました。
 当時と現在では、美術館事情、人々のアートに関する意識などは異なるものがあると思います。
 しかし、「アートってこんなものなんだよ」「アートって、こうしたらとっつきやすいんだよ」ということが優しく書かれていて、非常に共感しました。

 また、「絵にまつわるちょっといい話」や「絵にまつわるちょっと悲しい話」の章では、実際にあったエピソードを非常にわかりやすく描かれています。「絵っていいなあ」「自分が、絵が好きでよかったなあ」と改めて思わさせてくれるものでした。

 窪島さんが、無言館を作られた思いが、この本を通しても伝わってきました。


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