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ジロー退院

母の痔瘻の手術は無事終了。
退院前日に新幹線で実家へ。

父はこまめに面会予約をして母の病室に日参した。
認知障害の進行を心配したのだろう。

術後に使う女性用の吸水パッドを父が買ってきていて驚いた。
ドラッグストアの店員さんに事情を話して見繕ってもらったそうだ。
ちょっと前には、トイレットペーパーを買って、ぶら下げて帰ってくるのが恥ずかしいから買ってきてくれ、
と私に頼むような人だったのに。
頼もしいじゃないか。
追加分は私がどっさり買ってくるからね。

今回は10日間の入院期間を満了して退院。
父の日参が効いて母のせん妄も出なかった。

退院翌日にかかりつけクリニックの診察もあった。
今まで母はお薬ケースに几帳面に仕分けをしていたのだが、痔瘻手術後の薬があるのと、先月は血圧の薬を一種類丸ごと仕分けできていなかったので一包化をお願いした。
これで安心だ。
薬の日付けとデジタル日めくりを確認して間違いなく服薬できる。

入院中のお風呂はどうしていたんだろう?
聞いてもいまひとつはっきりしない。
今日はシャワーだけするわ、
寒いから髪は洗わないと言う。
いやいや、シャンプーこそしてほしいぞ。

洗面台でシャンプーしてあげようかと言ったら
まあ〜娘に髪を洗ってもらうなんて。
お願いしますぅと喜んだ。

「かゆいところはございませんか」

「左の方の、もっと左、そうそう」

「洗い足りないところはございませんか」

「右、耳の上あたり」

めっちゃ言ってくるやん。
遠慮なし。
いつも美容室で注文つけてるんだろうか?
私なんか「ないです」しか言ったことない。

洗面台なので母も私も腰が限界、
最後は大急ぎですすぐ。
「すすぎ足りないところは」
のくだりはなし。

塗り薬と吸水パッドをセットにしてトイレで使いやすいようにしたらと提案したら、
そうするわとさっそく設置した。
作業は早い母だ。
大丈夫そうだ。

通院先が三つになって、
いつ、どの病院かますます混乱するだろうが、ひとまずはよし。

さてさて、吸水パッドの追加を買ってきて、ストックしとくか。
父もほっとするだろう。

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