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ポリシーですから

昭和生まれとはいえ、物心ついた時は平成のど真ん中にいた。

中学生くらいになると色気付いた周りの女子達はハイビスカスを頭に乗せ、厚底ブーツとミニスカートを履いたお姉様、「コギャル」に憧れを抱いていた。

なぜハイビスカスを頭に?
厚底かなり歩きにくそう…
ミニスカはパンツ見えそう…

つまり、わたし自身ギャルには興味がない。


しかし、田舎の男はヤンキーに憧れて、田舎の女はギャルになる子が多い傾向にある。

休み時間になると、友人達はみんなギャル雑誌をキャッキャッと読む。

友達に合わせて「可愛いね」言ったりしてみるが、私は心ここににあらず。
まだ、原宿系や古着の方が好きだった。

最近のギャル雑誌をチラ見すると「え?これギャル?」と年々ギャルも変化している様子。

てか、ギャルって呼び名は変わらないのか…とも思う。

何故、こんな事を書いているというと、職場で出会ったBちゃんの事を考えているからだ。

Bちゃんは、湘南育ちの元ギャル。
旦那さんの転勤で田舎町に住み始め、看護師として働いている。

Bちゃんの存在に私は何度救ってもらったかわからない。

Bちゃんの武勇伝は数知れない。
良くここまで生き延びて来たね…と思うものばかり…。付き合ってきた男性はほぼ暴走族。笑

Bちゃんめちゃくちゃカッコいいなと感心する。

ギャルは割と努力家だ。そして、仲間への愛情が深い。偏見を持たない。

あと、結構、筋通す。笑

やるときはやる。

喧嘩上等的な感じは否めないが…。

Bちゃんのポリシーは金髪を辞めない事、つけまつ毛は一生付けるという事。美容にかける額も半端ない。


理解は不能だが、Bちゃんとは何故か波長が合う。

一緒にお酒を飲むとずっと笑っていられる。

BちゃんはLINEや電話をくれて優しい言葉をかけてくれる。

ギャルにはポリシーがあるらしい。

自分で決めた事に筋を通す生き様にわたしは惚れ惚れしながら眺めているのである。






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