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15【言語聴覚士と一緒にリハビリ】構音練習 北原白秋「五十音」編

①自己紹介


こんにちわ。言語聴覚士こみちです。
私の住むような田舎の地域では、退院後も言語聴覚士のリハビリを続けたくても、そのような環境にない方がいることを知りました。SNSの力で、そのような方が自宅でも行えるような自主訓練メニューを配信する活動をしています。

普段、noteには、Youtubeやstand.fmの原稿を載せています(プロフィールのリンク集から飛べるので興味のある方はぜひ)。

②今回の概要

今回は、noteにて、こちらの詩を全文知りたいというリクエストをいただきました。私自身がフォローしている方で、毎回投稿を楽しみにしている方だったので、初コメント&リクエスト(?)が嬉しくて!動画にはまだなっていませんが、書いています。

こちらの詩は、実際に入院中の構音訓練でもよく用いられています。五十音がまんべんなく、発音できますし、普通の単語や文を音読するより、北原白秋さんの詩を音読する方が、楽しく続けやすいかも^^

構音障害の方向けの自主練としてはもちろん、大事な面接・プレゼンの前などにも、大きな声で口をしっかり動かして発音してみてください。

③北原白秋 五十音


水黽赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ
あめんぼ あかいな あいうえお

浮藻に小蝦もおよいでる。
うきもに こえびも およいでる

柿の木、栗の木。カ、キ、ク、ケ、コ
かきのき くりのき かきくけこ

啄木鳥、こつこつ、枯れけやき。
きつつき こつこつ かれけやき

大角豆に酢をかけ、サ、シ、ス、セ、ソ。
ささげに すをかけ さしすせそ

その魚浅瀬で刺しました。
そのうお あさせで さしました

立ちましょ喇叭で、タ、チ、ツ、テ、ト。
たちましょ らっぱで たちつてと

トテトテタッタと飛び立った。
とてとて たったと とびたった

蛞蝓のろのろ、ナ、二、ヌ、ネ、ノ。
なめくじ のろのろ なにぬねの

納戸にぬめってなにねばる。
なんどに ぬめって なにねばる

鳩ぽっぽ、ほろほろ、ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ。
はとぽっぽ ほろほろ はひふへほ

日向のお部屋にゃ笛を吹く。
ひなたの おへやにゃ ふえをふく

蝸牛、螺旋巻、マ、ミ、ム、メ、モ。
まいまい ねじまき まみむめも

梅の実落ちても実もしまい。
うめのみ おちても みもしまい

焼栗、ゆで栗 ヤ、イ、ユ、エ、ヨ。
やきぐり ゆでぐり やいゆえよ

山田に灯のつく宵の家。
やまだに ひのつく よいのいえ

雷鳥は寒かろ、ラ、リ、ル、レ、ロ。
らいちょうは さむかろ らりるれろ

蓮花が咲いたら、瑠璃の鳥。
れんげが さいたら るりのとり

わい、わい、わっしょい。ワ、ヰ、ウ、ヱ、ヲ。
わいわい わっしょい わいうえを

植木屋、井戸替へ、お祭りだ。
うゑきや ゐどがえ おまつりだ

④お疲れさまでした


速度を速めたり、落としたりして、ご自分の難易度に合ったペースで練習してみてください。映像と一緒にならYoutube、ラジオ感覚で音声のみならstand.fmは、一緒に練習できるのでペースを掴みやすいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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