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アインシュタインの心

1945年、広島市への原子爆弾投下報道に衝撃を受ける。
それは余りにも見るも無残であったため、
とても心から勝利を祝えなかった。
これに対し、アルベルト・アインシュタインは
こう述べている。

アメリカは戦勝国となったが、
彼は「我々は戦いには勝利したが、
平和まで勝ち取ったわけではない」
と演説した。

1955年4月11日、核兵器の廃絶や戦争の根絶、
科学技術の平和利用などを世界各国に訴える
内容のラッセル=アインシュタイン宣言に署名

同年4月13日、心臓付近の痛みに倒れたが、
入院するも手術を拒否。
病院でも研究を続けるため、
用具を持って来るよう伝えていたが、
1955年4月18日、
アインシュタインは76年の生涯を閉じた。

勿論これは彼の最期の闘いであった。
彼は偉大な人物だった。

しかし、全てが見える訳では無いのが
人間である。
オッペンハイマーもアインシュタインと同様に、
共に核兵器を開発した。
原爆を使用した事により、彼はこう述べた。

「科学者(物理学者)は罪を知った」
ロバート・オッペンハイマーの言葉である。

❝オッペンハイマーは後年、
古代インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』の一節、
ヴィシュヌ神の化身クリシュナが自らの任務を完遂すべく、
闘いに消極的な王子アルジュナを説得するために、
恐ろしい姿に変身し、

「我は死神なり、世界の破壊者なり」
と語った部分(11章32節)を引用して、
クリシュナを自分自身に重ねて、
核兵器開発を主導した事を心から
後悔していることを吐露している。

アインシュタインもオッペンハイマーも死して尚、
後悔したことが、この言動によって理解出来る。
彼等は神がいるなら捌《さば》かれたかったが、
現実は甘くなかった。

それはまさに地獄だった。
それを彼等は作れるからと言って
作ってしまった。

原爆の恐ろしさは知っていた。
しかし、使用すれば現実的に
こうなるとは想像できないほど悲惨で、
地獄と呼ぶに相応しい光景だった。

今の時代、日本人の多くは戦争を知らない。
あくまでも知識でしか認識できていない。

それは何も知らないのと変わりない。
死体が死体に覆いかぶさり、
更に腐った死体が溢れかえり、
大きな川の流れを止めた。
その光景を私の曾祖父は見た。

誰もが認める、
アインシュタインや
オッペンハイマーが、
このような運動をして最期の時を迎えた。
我々に出来る事は、
その悲惨さを知る事しか出来ない。

しかし、世界で戦争が起きても水爆等を
使用しようとは思っていない。

仮に第二次世界大戦でアメリカが原爆を
使用していなかったら、逆にその後の
戦争で使用していたことだろう。

そう言った意味では、あの惨事は無意味
では無かったと思える。

彼等も何とかして止めようとしたが、
無理だった。

彼等のような偉大な人物たちは、
死後も魂が浮かばれないように思える。

戦争に関する事を口にするのならば、
彼等の最期の言葉は
その人には伝わって無い事になる。
偉大な両名の最期を
我々は知るべき所に立っている。

広島市内にある大きな川で、
その川に焼けただれた人々が、次々と
身を投げた。しかし、身を投げても、もはや
生きている事が不思議なほど酷い有様だったと
聞いている。

広島の原爆ドーム近くに資料館があるが、
私は幼い頃に何度も行ったので、多少は
慣れているが、東京で初めて見た人の話を
聞いたことがある。

その人は資料館にあるものを見て、
衝撃を受けたと話していた。
大人でも目を背けたくなるほど、
悲惨な現実を目にした時、子供には
見せられないとまで言っていた。

アインシュタインやオッペンハイマー
も二度と惨劇が起こらないようにと、
心から願って運動に参加した。

しかし、残念ながら仮にアメリカが
本腰を入れるほどの戦争が起これば、
敵対国は必ず使用するだろう。

特に独裁国家等は非常に危険だと
言える。自分の国が無くなるのなら
間違いなく使用すると言える。

そうならないように国家間では、
裏的な政治背景では動きを見せては
いるが、今、世界は色々な危機に
直面している。

それはそれぞれの国で違いは
あるものの、手遅れに近いものも
少なくない。

我々の日本にも幾つかのもう取り返しの
つかない問題がある。

世界に於いては少子化対策をしなければ
いけない国は日本と中国になった。

中国に関しては、この問題は解決できる
と私は見ている。早期に発見したことから
対処する財源もあるし、子供を増やしたい
家庭は多くあるからだ。

2024年時点で、2100年を想定して立てられた
シミュレーションでは、何の対策もしなければ
約4億人ほどまでに人口が減少するという
結果が出た。75年ほどあるので、さして危機的
な問題にはならないはずだ。

それに引き換え、日本はマズい自体になって
しまった。経済悪化、円安、軽重犯罪の増加、
いずれも回避することは難しいものとなって
きている。

外国人労働者に関しては、何の保証も無い上に
円安状態になってしまった事で、日本に出稼ぎ
に来る人は見込みの薄い結果となってしまった。

それでも日本に来る外国人は多少なりに増える
と思える。労働者と称して、少子高齢化社会を
利用して、地方で合法では無い薬物などを
生産する可能性は充分ある。

実際、薬物を売買している人は増えていると
地元の知り合いは言っていた。
昼間は普通でも夜になると闇のような状態に
なる地区では、薬の売買が横行しているのが
現実だ。

そして公務員を増やすのかどうかも問題と
なる。例年より増やす事は自ら首を絞める
結果となる以上、真剣に考えないと、ギリシャの
ように崩壊への道を作る事になる。

地方での問題と、都内での問題は全く異質な
状態ではあるが、薬物に関しては地方の方が
生産には向いている。

それを買う人間も実際、増加している。
警官の姿などたまにしか見ないので、
そういった犯罪には打ってつけの県でもある。

安値で買える家屋が沢山ある無人島等を
買えば、実際、何をしてもバレる事は無いと
言える。

その辺りの事は、今、現時点では取り組むに
値しない問題ではあるが、本腰を入れて
海外からそういった人間が来出したら、止めよう
が無いだろう。

しかし、年々働き手は減っているし、高齢者でも
働いているが、これ以上、年齢を上げると、事故
等が多発することになる。

働き手がいないまま、外国人に対して保証が無い
以上、円安状態も重なり、来ようとは思わない
のが正論だと言える。

それでなくても、日本人は働きすぎという
イメージは世界に既に根付いている。
働きに見合わないと思われれば、来る人たちは
限定される。それはそれでまた問題になる。

その辺りも加味して、今年は動かなければ、
日本の未来は大きく変わる事になるだろう。

戦争はしなくても、爆弾投下されるように
酷い日本の未来は近づきつつあると言える。


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