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映画『四月になれば彼女は』感想3〜恋と愛

紫陽花の青を青くする雨の乾いた土に染むような愛
昨日まで気づかずにいた こぬか雨小紫陽花にも降っていたこと

『四月になれば彼女は』大ヒット御礼舞台挨拶に行ってきました。
監督、キャストの皆様のやわらかく優しい雰囲気は映画の優しさに表れています。
愛と恋の違いとは?佐藤健さんの解答に私は感動しました。感動という言葉でカテゴライズされるのも違うなあと思いますが。以下覚書。
「すごい理屈っぽくなっちゃうから、あんまり素敵なことを言わないですけど、いいですか?」「恋とか愛っていう言葉なんていうのは、誰かが都合がいいから、そうやって決めておけば便利だから決めているだけで。あなたが大切な人に思うその気持ちっていうのを、誰かが決めた言葉に当てはめる必要はないんです」「あなたのその気持ちは、それだけを見つめればよくて。恋なのか愛なのかを考える必要はなくて。その気持ちが本質だから」
とても素敵な言葉でした。
言葉とはその気持ちを表現する手段に過ぎない。しかし、言葉をたくさん持っていれば気持ちを伝えられる。自分の言葉を持っている俳優さんだと思います。 
 小説は言葉にならない思いを言葉にしてくれる。映画は言葉で描けないところを描いてくれる。それらは私の言葉になる。あれこれ語りたくなる映画が私は好きです。

紫陽花に愛を小紫陽花に恋を重ねて。
紫陽花の頃まで映画が公開されますように!

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