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友達ってなに?

2018/01/04

小鳥好きさんからご質問頂きました。

Q:私には友達がいません


人が苦手で
うまく距離がつかめず
話しかけることすらできません。


別に慣れたので
一人の時間も苦ではないのですが
まわりで友達同士わいわい楽しそうに
話してるのを見ると
私も友達作った方がいいのかなとか
いつも一人でいる私って
変なのかなとか思ってしまいます。

そもそも友達ってなんなんですかね。

私ってやっぱり変ですか?




「群れないと何もできない人よりひとりでいられる人の方がよっぽどかっこいい」


A:友達をつくるって難しいですよね。


僕も学生時代はなかなか
友達を作ることができず
まわりから
「あいついつもひとりじゃね?」
とからかわれ
嫌な汗をかいていた記憶があります。


かといって
いざ友達ができたとしても
その人も僕をからかってくるし
頭殴ってくるしで
友達っていてもいなくても
結局からかわれるし
むしろ友達作った方が
頭殴られるおまけがついて
めっちゃ損じゃないか
なんて落ち込んだこともあります。

世の中本当にいろんな価値観を
持っている人ばかりなので
当然「友達の定義」も人それぞれです。


小鳥好きさんにも
なんとなく
「こういう人と友達になりたいな」
っていう理想の友達像が
あるのかもしれません。


でも現実はひとりも友達がいない。

そんな私って変ですか?

と小鳥好きさんは質問されてますが
まったくもって
変ではありません。


むしろ
群れないとなにもできない人より
よっぽど精神的に
自立してるんじゃないかと思います。


後述しますが
「小鳥好きさんは今のままでも
十分しっかりしてるので
友達はまだ必要ない」
と出会いの神様が
そう判断しているだけです。

だから現状の自分を
変だなんて思わなくて
全然大丈夫ですからね。

それとここからは
「友達ってなんなんですか」
というご質問にも
お答えしていこうと思います。


まずは僕なりの
「出会い」と「友達」
についての考え方を
僭越ながらご紹介していきます。


あくまで一個人の価値観なので
「これは!」
と思うものがあれば
参考にしてみてください。

「出会いは自分でコントロールできない」


少々決定論的な考え方なのですが
長い人生の中で
「いつ誰とどこで
どのように出会うのか」
そして
「いつ誰とどこで
どのように別れるのか」
は生まれた瞬間に
全て決まっている。


というのが僕の
「出会い」
に対する考え方です。


なんなら出会いと別れだけでなく
人生で起こることの全ては
あらかじめ神様が書かれた
シナリオ通りに進んでいるに過ぎない。


くらいに思っています。


そういう意味では
不自由感がありますが
一方でひとつひとつの
出会いと別れに対して
肯定的な捉え方を
することができます。


「この人と出会ったのは
私にこういう成長を
促すためだったんだ!」
とか
「今は疎遠になってしまったけど
あの人と出会えたおかげで
今の私があるんだ!」とか。


登場人物の誰と行動を
共にするかによって
その後の展開が変わる
シミュレーションゲームとも
少し似たところがありますね。

「唯一無二の自分と限りなく近い人間。それが友達」


それでは一方で
「友達」
というのは
一体どういう関係のことを
指すのでしょう。


一緒にいて楽しい
一緒にいて落ち着く
気を遣わない
気が合う
性格や物事の捉え方が似てる
信頼できる
相談に乗ってくれる
腹を割って話せる
行ってみたい場所が同じ
好きな食べ物が同じ
笑いのツボが同じ
共感できる話題がたくさんある。


ざっと
「友達との関係」
を例にあげてみましたが
おそらく共通認識としては
こんな感じになるでしょうか。

とはいえこれらの項目が
全て当てはまるような人は
滅多に現れないかもしれません。


ですが逆に
出会った人と
話しているうちに
相手との共通項が驚くほど
多く見つかった場合。


それはそれで
大変運命的な出会いを
していることになります。

なぜなら
「唯一無二の自分と限りなく
近い人間」と出会えてる
ことになるからです。


僕の「出会い」の概念的に
全ての出会いが「奇跡」
だと言えるのですが
その奇跡的な確率で出会った人が
もし奇跡的な確率で産まれた
「自分」と限りなく似てるなら
それはもはや
「運命の人」
なのではないかと
思ってしまいます。


考え方が堅いと
言われそうですが
僕はこういう人のことを
「友達」
と呼びたいですね。


「友達のつくりかた」



ではここから先は
「この人と友達になりたいな」
と思えるような人と出会えた時
どのようにすればその人との仲を
深められるのかという方法論を
書いていこうと思います。

友達を作るための方法論
まず1つ目は
「時間をかけること」
です。

これはなにも
「長い時間をかけて
相手との距離を縮めていきましょう」
という意味ではありません。


自分が持っている
「時間」という資産を
相手のために使ってあげましょう。

ということです。


「困ったことがあったら
力になるからなんでも言ってね」とか
「なにかあったら
いつでも相談に乗るからね」
とよく仲のいい人同士で
こんなやり取りが交わされますよね。


これを
「言うだけの人」と
買い物や引越しを手伝ってあげたり
親身になって相談に乗ってあげる等
「実際にちゃんと行動に移す人」
どちらと友達として
長く付き合っていきたいか
と問われたらどうでしょう?
圧倒的に後者ですよね。


このように
その人のために自分の持っている
時間という名の資産を捧げると
相手との間に
深い友情を結ぶことができます。

とはいえ
大人になるにつれて
友達を作りやすい環境からは
遠のいていってしまうのが現実。


学生時代ならほぼ毎日のように
顔を合わせますし
友情を結びやすいイベントも
たくさんありました。


では大人になってからは
どのようにしたら深い友情を
結ぶことができるのか。


これの答えも同じく
「時間をかけること」
なのですが
大人の場合はコミュニティでも趣味でも
「何かに一緒になって
継続的に取り組めるもの」
を見つけ
それを定期的に行うことが
おすすめです。


たとえば
「毎週日曜日の朝に
一緒に30分ほどウォーキングをする」
とか
「2週間に1回程度一緒にランチに行く」
などです。

もちろんやり方は他にも
いろいろあると思いますが
年代にかかわらず
誰かと友情を育むためにはまず
「相手のために時間をかけること」
これをひとつの大事な要素として
覚えて頂ければと思います。

「自己開示の返報性」


自己開示という言葉を
聞いたことはあるでしょうか?
これは端的に言うと
「自分のことを打ち明ける」
というもの。


「自分のこと」
といってもその内容は
多岐にわたりますが
特に自分の生い立ちや弱点
苦手なことや過去の失敗談などを
打ち明けるといいとされています。

これらの情報はややもすると
相手から見下されそうな
内容もしれません。


それでもあえて開示するのは
「あなたの事を信頼してるからこそ
こういう話しにくいことも
あなたになら話せるんです」と
相手への高い信頼度を
示すことが出来るからです。 

人間とは不思議なもので
人から自己開示をされると
相手への警戒心が薄れ
「自分も自己開示しよう」
「自分のことを打ち明けよう」
という心理が働きます。


これは
「あなたの事を信頼しています」
というメッセージを
自己開示によって伝えることで
相手からも同じように
自己開示で返してくれる
「自己開示の返報性」と言います。


良好な人間関係を築くための
1つの心理テクニックですので
ぜひ活用してみて下さい。

ただし
初対面の人に向かっていきなり
自分のことを打ち明けると
「何だこの人はいきなり…」
と相手を驚かせてしまうので
ある程度親交を深めてからに
してくださいね。

「大事なのは自分がどう在りたいか」


以上のように
僕の「出会い」や「友達」
についての考え方と
僕なりの
「友達のつくりかた」を
解説してまいりました。


小鳥好きさんにとってひとつでも
参考になるものがあれば幸いです。

ただ
友達がいるかいないか
というよりも
「自分自身どう在りたいのか」
ということも
大事になってくると思います。


僕自身出会いは
必然だと思いますし
友達も自分と似ている人が
1人か2人いてくれれば
それだけで充分なのですが
必ずしも友達は
「いなければならない」
というわけでもありません。


大切なのは
友達がいるかいないかより
「自分がどう生きたいか」
です。


自分の人生
「友達なんていらない」
「ひとりでも楽しい」
「というか1人の方が好き」
と思えるなら
それで全然良いのです。


周囲の視線も
時に自分の気持ちや行動に
ブレーキをかけてしまう
要因になり得ますが
大切なのは
「自分はどうしたいのか」
ですからね。


一度紙に
「自分の在り方」
を書いてまとめてみるのも
いいかもしれません。


小鳥好きさんに
素敵な出会いがありますように。


おしまい。

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