真ん中の人
「真ん中」
実際は存在しているけど、多くの人が知覚できないもの。
例えばドーナツの穴。あの丸を意識して食べてる人は少ないと思う。
例えば輪郭線。人の顔と後ろの背景の境目にある黒いヤツ。そもそも黒かどうかも分からない。
例えばIQ70の人。並みのIQを持つ人と知的障害を持つ人の境目。普通には生きづらいけど、障害者としても生きづらい。
例えば自分。天才ほど突き抜けた生き方はできないけど、他のみんなほど器用にも生きられない。
天才の苦悩、一般人の苦悩。それぞれあるけどそれぞれの幸福や生き方もある。
でも「真ん中」の人はそのどれも得ることができない。
天才のように生きたいけどそのために何かを捨てることができない。
でも他のみんなのような生き方で幸せを感じることもできない。
例えば就職。例えば結婚。
就職して、お金を貯めて、昇進して。
愛する人ができて、家族を作って。
これを幸せであると。自分の目指すものだと。
そう認識できない自分が自分を殴っている。
こんな人、結構いるんじゃないかなあ。知覚できてないだけで。
じゃあ、またね。
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