ナルナル

母、弟2人、娘と息子の5人家族。 今どきは珍しくない、働くシングルマザー。 子育てのゴ…

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母、弟2人、娘と息子の5人家族。 今どきは珍しくない、働くシングルマザー。 子育てのゴールが見えたのに、まさかの親の認知症介護。 両親や弟との家族の絆は極薄。 母の認知症で困惑しつつも、笑いあり、涙あり、私は母が好き。

最近の記事

私はあなたの娘 #5

病院から要介護2を受けて、包括支援センターへ相談に行くと、すぐにケアマネージャーを紹介され、デイサービス施設を3箇所ほど両親と見学をしました。 マミーは主治医から要介護2の認定を貰いましたが、父も前回の入院で、透析を受けることになり、障害者手帳の交付を受けました。そして、一緒にデイサービスを受けることになりました。 マミーは父以外の男性を知らないので、父が大好きでいつも言いなり。施設選びも父が中心でした。 1軒目は、身体機能の維持で、ほとんどの時間がマシンを使用した体力

    • 私はあなたの娘 #4

      父の入院騒ぎから暫くして、精密検査の日が来ました。脳検査の専門病院を紹介され、MRIを撮る事になり、私は仕事を休み付き添った。 マミーは、自分が認知症とは欠片も思っていない。ちょっと物忘れが増えてきたくらいで、身の回りのことも意思表示もしっかりしている。 大好きなボーリングもテニスも続けていて、体も動く。 電車で移動中に、初めてマミーが席を譲られ、自分が年寄りに見られたとショックを受けていました。 病院に着き、受付を済ませ待合室で待っていると、何だかソワソワ落ち着かない

      • 私はあなたの娘 #3

        精神疾患?パーキンソン?精密検査? 驚きの連発! マミーは、60才の定年まで保育士としてずっと働いてきました。園長の資格も有り、大手企業の課長クラスと同等の収入がありました。 定年を迎えた地方公務員のマミーは、65才まで、再任用で週に4日間、役所の福祉課で相談員や事務をしていました。 そんなマミーに精神疾患? 人の気持が伝わりにくいところや、整理整頓が出来ないこと、同じものを大量に買ってくることは個性と思っていました。 そんな人、世の中に沢山いますよね。 土日は、趣味のテ

        • 私はあなたの娘 #2

          マミーに必要なことを調べた。行政に相談するには、まずは通院をし、認知症の診断が必要なこと。自身での生活が難しく、介護が必要と認定され、保護を受けること。 自分は何もおかしくない、以前と変わらないと言い張るマミーに、おかしいと思うことが少しでもあるでしょ?私も一緒に行くから、問題ないか検査だけしてみようよ。マミーも家族も安心するから行くだけ行ってみよう!と、勧めたら、思い当たることがあるのか思っていたより早くOKを貰った。 直ぐに、病院を検索して予約した。 自転車で行ける距

        私はあなたの娘 #5

          私はあなたの娘 #1

          マミー68歳。なんだかおかしい。 いつも穏やかで、笑っているマミーがすぐ怒る。 私の帰りが遅く、ジジや孫たちに何か夕食を作ろうとして野菜を刻んでいるけど、何を用意しようとしたのかわからなくなったと言い、刻んだ野菜はまな板の上。私の帰りが遅いからだと、顔を見るなり怒ってきた。遅いと言っても、仕事帰りに夕食の食材を買い物していただけでいつもの日常と変わらない。 もともと料理は得意じゃないマミー。一緒に暮らすようになってからは、私が家族の食事を用意している。もっと言うと、小学生の

          私はあなたの娘 #1