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お城めぐり琵琶湖線の旅2024.4

4月某日。

かねてから計画してた、ウォーキングアプリ『信長の野望出陣イベント〜三県周遊パネルミッション』旅を、決行することにした。

日帰り旅行の予定なので、イベントで設定されてる3県にまたがる9つの城や城址を、とても全部はまわれない。

京都から比較的近い、なるべく駅近の3城に絞って、夕方には京都駅に帰ってくるプランを立てた。

本日、一緒に付き合ってくれる後輩アルパカ軍曹と、京都駅2番線ホームで待ち合わせ。

早よ着きすぎたので、立ち食いうどんでもいただきましょうかな。
肉うどんを注文し、ズルズルすすっている。
旅の立ち食いは良いねえ!

うどんを食い終わったあと、アルパカ軍曹と合流。
琵琶湖線の米原行き普通電車に乗って、彦根駅を目指す。

電車内で、仕事の話やらゲームの話やら雑談に花を咲かせてたら、あっという間に彦根駅に到着していた。

「ヤバいです、電車乗ってたら、拠点をゲットしすぎて、溢れそう。」
と、アルパカ軍曹が言ってるので、しばし彦根駅のホームベンチに座って、おしゃべりしながら、30分ほどスマホを操作し、アプリの拠点戦闘処理に勤しむ。

お城めぐりも大事だが、道々の拠点処理もけっこう時間いるなあ。
電車に乗ってるだけで、道々の拠点をゲットし過ぎて、最大保有の40を超えてしまう
超えた分は溢れて拠点ゲットできないので、もったいないし。

「羊好大尉は、1人であちこち旅行しはるから、またゲットできる機会もあるでしょうけど、自分は旅行なんて、滅多にしないですからねー。ましてや滋賀県なんて、行くことないですもん」

彦根も彦根城も、初めて来たという、インドアな後輩アルパカ軍曹くん。
私も、彦根城は小学生の時にいっぺん遊びに来て以来なんやけどね。
さて、そろそろお城に向かいますか。

駅前には、彦根初代藩主・井伊直政の銅像が!
独特の兜の立物がかっこいいね!
武将銅像大好き野郎、大興奮!
ウヒョー!

駅から歩いて10分ほどで、彦根城の近くまでやってきた。

お城の堀には、彦根鴨🦆が、スイスイと優雅に泳いでいる。

「けっこう、外国人観光客も多いですよねえ」
もの珍しいそうに、キョロキョロ辺りを見ながら感心している、アルパカ軍曹。

そらそうやで、彦根城は国宝なんやから。京都からも、比較的近い観光地やもん。

橋を渡って、入城〜。

彦根城は、琵琶湖畔の小高い山の上に築城されている。
故に、上り階段、坂道が多数あり。

ヒーー!?上り階段、キライ!
坂道もキライ!

平地にある姫路城とか大阪城と違って、天守閣に近寄ろうとおもたら、外郭からしっかり登って、グルリと階段登って坂を歩かんとあかんやんけ。
ヒーー!!

「信長の野望出陣は、そもそもウォーキングアプリですからねえ。歩いてナンボでしょ。」
と言いつつ、ひょいひょい石段を上がっていく、アルパカ軍曹。

くそー、だから私は国宝級の城は、キライなんだ!
昔ながらの遺構をしっかり残してやがるから。
山の上なら、ロープウェイを設置すりゃええやんけ。松山城みたいに。
しんどいよー!

ヒーヒーいいながら、石段をのぼり、坂道上がって、彦根城天守閣までやってきた。

下から見上げたらカッコいい天守閣も、近寄ってみたら可愛らしい3階建てのミニマム天守。
山を利用したお城なので、小ぶりな天守閣も、遠目では山上にそびえ立ち、威風堂々と見えるのだ。

さっそくスマホを取り出し、アプリを起動させ、名城登録。訪問登録。

『イベントお城めぐり』の登録も済ませる。
よーし、名城・彦根城ゲットだぜ!!

このまま引き上げてもいいんだが、入城料金800ペソも払ってるし、アルパカ軍曹は彦根城初めてだし、天守閣内に入ってみることにした。

私の持論は、『国宝級の天守閣や寺の中に入っても、ロクな事はない』だ。

国宝なので、内部は木造りをそのまま保存してるから狭いし、靴を脱がされるし、階段は急だし、観光客で溢れかえってるし、天守閣から下界を見下ろそうとしても、これこのように安全面に配慮して、たいていセーフティなヤツで視界を遮られるのだ。

スマホで写真撮っても、焦点が前のフェンスに合っちゃうし。

「弁護士さん!オレは無実なんだ!信じてくれ!」
と、フェンスをガチャガチャして接見室ごっこをしてたら、後輩アルパカ軍曹から、冷ややかな視線を浴びた。

・・・ゴホン。さ、こんなもん、とっとと降りて、下でアイスコーヒーでも飲みましょう。ね!?

天守閣なんて、こうして外から見るのが良いんだよ。
中に入ったら、こんな優美な姿が見られへんやん。

「なるほどー。確かにそうかもしれませんねえ。靴の入ったビニール袋を片手で持ちながら、あんな急な階段を上り降りするのは、ちょっと危ないですよね。お年寄りも多かったですし。しかも、今日は城内部が補修工事中でしたし」

国宝級天守閣内部の恐ろしさを初体験した、アルパカ軍曹なのでした。

本丸石垣縁から、下界を見下ろす。
うわーい、気持ちいい!
ヒーヒーいいながら、登ってきた甲斐ありやね。

落とし橋を見上げて、石段を降りてゆく。

おお、彦根城仕様のポスト。

『井伊の赤備え』的なEV電気自動車も。スマートですねえ!

彦根駅に戻り、溜まってた拠点戦闘処理をしながら、次の電車を待つ事40分。

米原経由、近江塩津行きの快速電車に乗る。
20分ほどで、次の目的地『長浜駅』に到着。
乗ってる時間より、待ってた時間の方が長かったなー。

一応、城めぐりの時間と電車の乗り継ぎ時間は、事前に調べて調整してたのだが、大量の拠点戦闘の処理に予想外の時間をとられて、電車の時間を逃してしまっている。

まあ、2人でゲームついでにおしゃべりしながら、テキトーに旅してるだけなので、別にいいんだけどさ。

さて、長浜駅には、私もはじめて降りた。
彦根と比べてみると、けっこう閑散としてる感じの街並みだなあ。

お昼もいい時間なので、この辺で昼メシを食べたいんだが・・・お城方面には、店もなんもあらへんな。

「あ、あそこに、蕎麦屋さんがありますよ」
アルパカ軍曹が発見した和食蕎麦屋さん『善光』に飛び込んでみる。

『のっぺいうどん』という、なにやら美味そうなものがメニューにあったので、頼んでみた。

アルパカ軍曹と彦根城の感想をおしゃべりしてると、東南アジア系のお兄さんが1人でテーブルに座っていた。

「いらっさーい!これ、メニューやで!なんでも美味しいで!」
と、店のおばあちゃんが、にぎやかに彼に話しかけて注文を聞いている。

「ント、オー、エコノメニュー、アリマスカ?」

「へえ?えーこー?えこってなんや?メニューはこれやで!」

「エーコーノ、メニューナイスカ?」

「??なんやろ?エコー?」

店のばあちゃんが困ってるようだったので、日頃から外国人相手に、日本語丸出しで仕事をしてる羊好大尉が、横から口を出した。

ばあちゃん、その外人さんは、英語のメニューないの?って聞いてるんちゃう?

「そうか!英語かー。英語やて?ばあちゃん、そんなんわからんって。ちょっとー!アンタ英語わかる?」
ようやく合点がいったばあちゃんは、店の奥の別の店員を呼びにいった。
外人も、スマホの翻訳機能を駆使して、なんとか料理を注文できたみたいだ。
よかったヨカッタ。

店のばあちゃんは、にぎやかなおしゃべりで、その会話を聞いてるだけで楽しい。

私が頼んだ『のっぺいうどん』は、巨大なシイタケが入った、あんかけうどんだった。
・・・シイタケ、でかっ!?

巨大シイタケを、苦労してお箸で分割し、噛みちぎってる間に、あんかけもうどんも、どんどん冷めていった。
うどん食うたかシイタケ食うたか、ようわからん。
アルパカ軍曹が美味しそうに食べてた、天ぷら蕎麦がうらやましい・・・。

お会計をしてたら、店のばあちゃんに声をかけられる。

「この歳になって、英語はわからんでー!かなんなあ」

でも、ばあちゃん、これからは観光客増えて、外人さんもけっこう店に来るようになると思うよ。店で英語メニュー、作っておいたら?

「そやなあ、めんどくさいなー!かなんなー!」
と、ひたすらめんどくさがってる、ばあちゃん。
私も、そう思ってます!(激しく同意)

おもしろ蕎麦屋を出て、歩いて5分。
第2の目的地『長浜城』に到着!

「・・・イベントの『お城めぐりの登録』はできましたけど、名城登録はできないですよね?アレ?あれれ?」
と、アルパカ軍曹が首を傾げてスマホをいじってる。

んなアホな。
ちょっと待って・・・ホンマや!

太閤秀吉の出世城、初めて信長さまから領地をもらって建てた近江の長浜城は、信長の野望出陣アプリにおいては、名城としては登録されていないもよう。

そんな城を、イベントお城めぐりに設定すなよ!
そりゃ、戦後の再建城なんかもしれんけどさー。

長浜城天守閣は、外観だけ撮影するにとどめた。天守閣内にも入場できるみたいだが、郷土歴史とかには興味なし。

次の電車まで時間あるので、長浜駅周辺をぶらぶら歩く。

鉄道記念館みたいなんもあった。
入館料をとるらしい。別に鉄オタでもなんでもないので、スルー。
駅近くの商業施設で、お土産をみつくろう。

お、ご当地B級グルメ、サラダパン発見。買おう!
ポテサラにたくあんの刻んだのが混ぜ込んであるパンだ。美味しそう!
近江牛ポテチとか、伊吹牛乳サブレとかも買おう!ウホホ!!
などと、お土産屋さんを満喫したのち。

長浜駅から、米原駅に戻り、大垣駅行きの電車に乗り換える。
ここから東は、JR東海の区域になるらしい。
かの有名な関ヶ原を通って、岐阜県に突入だ!

大垣駅に到着。なんやかんやで15時30分を過ぎてる。

駅から南へ、商店街沿いに歩いていく。

「へー、アニメにもなった『聲の形』の舞台なんですって、ここ大垣は」

あ、そうなんやー。『聲の形』か。気になってた作品やな。これを機会に、アニメか原作漫画見てみたいなー。

「羊好大尉は、最近気になったアニメとかあります?」

歩きながら、アルパカ軍曹とオタク談義をはじめる。

私はねー、古いアニメやねんけど、『超時空要塞マクロス劇場版』の出来に、改めて感動してなあ。
YouTube動画切り取りで、最近久しぶりに見たんやけど、戦闘シーンの素晴らしさと、作り込まれたSF設定の良さに改めて感動した!
愛・おぼえていますか?

と、大垣の商店街で後輩アルパカ軍曹相手に、超時空要塞マクロス劇場版の素晴らしさを、今さらアツく語り出すのでした。

ガウォーク形態で商店街を右折したら、いきなり大垣城があった!

「うわ!なにこの突然感!?」

お城公園からの、天守閣登場!という通常のお約束をぶっ飛ばして、商店街を右折したら天守閣にぶつかったので、2人して面食らう。
どうやら、商店街のこっちは裏門で、逆方面から入城するのが良かったみたい。

本日、最後の目的地『大垣城』

案の定、ここもイベントお城めぐりの登録城ではあるが、信長出陣アプリ上での『名城登録』はされておらず。
いい感じの城なんやけどなー。
ここもやはり一切入城せず。

外から撮影、と。
そして、イベント登録完了!やったー!

公園の方を歩いてみましょう。

大垣公園内の『戸田氏鉄』殿の銅像。

大名銅像大好き野郎なので、パシャパシャ撮影しまくる。ウヒョー!

氏鉄かー。良い名前だ。
きっと、鉄道大好きオタク大名だったに違いない。
とか、テキトーな事をいう。

「大垣藩初代藩主なので、鉄道なんてカケラもなかった時代だと思いますけどねえ。」

これにて、3カ所だけお城めぐり旅は、終了ー!
大垣駅前に戻り、『世界の山ちゃん』で打ち上げだ。

山ちゃんのスパイシーな手羽先をアテに、生ビール。
っかーー!ウメーー!

今日のお城めぐり旅を振り返りながら、軽く一杯飲みー。

ほろ酔いのまま、帰りの電車でも、アルパカ軍曹とおしゃべりして帰るのでした。

なかなか楽しいアプリ旅でした。
ウォーキングアプリなのに、なぜかほとんど電車に乗ってたのは内緒だ。

また行こう!

【おしまい】

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