人生(ものがたり)

人生、なんてつまらないものだって思ってた。願わずともいつかはなくなる、そんなもんだって。自分が死にたいと思っても、神様はそんなに優しくなくて。自分の思いなんてそう簡単に伝わるものじゃなくて。思った通りになんて動かなくて。そんな日々が普通で。こんなことを考えるのだって馬鹿らしい。病んでる自分が恥ずかしくなる。私は今日もそうやって過ごしている。

学校。今日は行きたくなかった。でも、休めるわけもなくて。どうせ学校に行っても誰とも会話をしない。挨拶なんてしたことがない。

学校に着いて、重い足取りで教室のドアを開ける。
目の前に落ちてきたのは黒板消しだった。教室に笑い声が響く。ああ、またこれか。もはやめんどくさい。
「毎回こんなことやって楽しい?そろそろ学びなよ。私はこんなのひっかからない。あんたたちバカみたい」
今日も私は嫌われる。それで良かった。別に友達なんていらない。

「本当にいらないの……?」

!今誰か…… いや、聞こえたのは明らかに私の声だった。もし、私の心が行動を注意してくれているんだとしたら、余計なお世話だ。……なんて、漫画の読みすぎだ。

ずっと話しかけてくる。私の頭に直接。家に帰ってからもずっと。
「ねぇ……」
「あーもう!うるっさいなあ!なんなの!?何を伝えたいか知らないけど、私は私がしたいことをするの!話しかけてこないで!」
心配なんて私には無用だ。家族がいない私には迷惑をかける相手もいない。

本当にこのままでいいのかな…… 周りの人がみんないなくなって…… 友達いなくて……

友達なんて必要ない。私は死を望んでる。だからいつ死ぬかも分からない私に友達はいらない。

本当にいいの……?後悔……しないの……?後戻りはできないんだよ……?

いらないの!ほんとに!もう構ってくるな!

はぁ……はぁ…… なんでこんなに疲れなきゃいけないの。心との会話って……はぁ……
本当に余計なお世話。うるさいだけ。

終着点が見つからない私の物語に誰が興味あるのだろうか。そんな考えも無駄だ。でも私はこの物語を創りあげるんだろう。これが、私の生きがいだから。

続く

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