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エルサレムの悲願をアブダビで! ユダヤ キリスト イスラムの協和へ

トップ写真は エルサレム旧市街を臨む景色 イスラムのドームが見えます


アブダビに創られた画期的な宗教施設

皆様に共有したくて、
しばらく書いて来た特別編。
中東レポート。
ひとまず、今回で一旦終了させていただきます。

最後にご紹介させていただく施設。
ユダヤ教のシナゴーグ。
イスラム教のモスク。
キリスト教の教会。
3つを一か所に集めた宗教施設です。
(2022年完成)

場所はアブダビ。
アブダビルーブル美術館から、
さほど遠くない場所にあります。

悔しいことに、
今回の滞在で私。
訪れることができませんでした。

理由は、現地へ行くまで、
この施設の存在を知らず、
アブダビルーブルへ向かう道中。
タクシー運転手さんから教えてもらい、
初めてこの施設の存在を知った次第。

唯一、車窓から撮った写真 左側四角い建物はイスラム教のモスク

弾丸日帰りの旅。
ガイドさんがスケジュール組んでくれていたので、
新たな予定を入れるのは難しい。
よって、今回は行くことができませんでした。
(必ず、次は行きます!)

三大宗教の聖地エルサレム

書き手が見ていない場所。
なんで、わざわざ書くのか。

理由は、私のような後悔をしてほしくないから。
中東までの旅費や時間。
無駄にしてほしくないからです。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教。
それぞれが聖地と主張している場所。

それが現在、
イスラエルが実効支配しているエルサレム。
(国際的には認められてはいない)

エルサレム旧市街 あちこちにイスラエルの兵隊さん
旧市街へ入る手荷物検査 警備の人の腰には銃(見えにくいですね)

ユダヤ教の嘆きの壁。
イエスが活動し、処刑された教会。
ムハンマドが天馬に乗った岩。

エルサレム嘆きの壁 ユダヤ教の安息日
ゴルゴダの丘 イエス処刑の地に建つ教会
エルサレム旧市街に建つ イスラム教モスク

旧約聖書から生まれたそれぞれの宗教。
聖地エルサレムを巡って、
紀元前1000年から、
今も争いが絶えない。
イスラエルとハマスの戦争は、
皆様ご存知のとおりです。

実は狭いヨルダン川 真ん中が国境 お互い銃を構えた兵士が見張っている 2019年9月

アブダビ宣言

何千年もの間、
エルサレムでは解決しなかった対立。

場所を変え、
アブダビで新たな動きが生まれてます。

きっかけは、
ローマ教皇とイスラム教の指導者が、
それぞれの居地を訪れ、個人の親交をあたため、

2019年2月。
世界平和と共存のための人類の友愛
に関する文書に共同署名したこと。

私たち日本人は、あまり身近に感じない宗教。
ですが、お互い膨大な信者数を持つ宗教のトップ。

これまでの関係性は複雑かつ微妙。
署名に到る過程における困難。
大変なものであったと推測できます。

おそらく幾多の壁を乗り越えられての合意。
これぞトップの決断。
すごい!
良く理解していない私は、そう捉えました。(笑)

アブダビ宣言と呼ばれるこの文書。
人間集団間の共存を促進することと、
過激主義およびその負の影響に立ち向かうこと

そんな内容が盛り込まれています。

施設の説明は こちらが詳しく書いてくれてます。
↓ ↓ ↓

平和的共存の精神で世界中の人々を一つにする
という方向性の元、創られたのがこの施設。
アブラハム・ファミリー・ハウスです。

このアブダビ宣言に逆行するような争い。
毎日どこかで行われているのは悲しいことですね。

神道 仏教 キリスト教が混在する日本文化


私たちの国、日本。
神道が神道になったのはいつ頃か?
私には分かりません。

仏教が入って来て共存。
途中、仏教に対する弾圧もありました。
(理由はいろいろあります)

キリスト教も入って来ました。
こちらも江戸時代は禁止。
踏み絵など、歴史でならったとおり。
キリシタンは弾圧されました。

しかし、現在は日本文化の中に
キリスト教もすっかり溶け込んでいます。

キリスト教徒でなくても神父さんの前で、
永遠の愛を誓った方。
いらっしゃるでしょう。
恥ずかしながら、実は私もその一人。(笑)
クリスマスにはケーキ食べますよね。

日本の中で、一番古くからあった神道。
途中から入って来た仏教やキリスト教。

一概に排除せず、
紆余曲折はありましたが、良い所を受け入れ。
表立って紛争が起きる訳でなく共存している。

宮参りと七五三は神道。
葬式、法事は仏教。
クリスマスや結婚式はキリスト教。
初詣はいろいろ行く。

神社へ行ってもどの神様を拝んでいるのか?
知らない人も多い。(笑)

これってすごい日本文化だと思います。

バランスを取る役割

争いは当事者や当事国間で起こります。
最初は1対1の2者または2国間で。
そこにどちらかへ加勢が加わる。
事態は更に大きくなる。

これが現在の世界の構図。
反論すると守ってもらえないから。
いじめられるから。
国益が優先する国家間。

ですが、戦争を喜ぶ国民等。
居るはずありません。
喜ぶのは武器商人。

お互いどちらかに加勢するのではなく、
仲介する役割。
融和させる役割。
間に入ってバランスを取る役割。

それこそが日本の使命ではないかな。
私はそう思います。

三貴神 月読命の役割

最後に、ある方に聞いたお話。
三種の神器について。

天照大御神の象徴は鏡。
素戔嗚尊の象徴は剣。

最初は二神であったのではないか?
そんな説がありますね。

しかし、古事記では3神。
もう一人の神様が月読命。
象徴は勾玉。

伊弉諾の禊より生まれた三人の神様。
特に尊い神様と書かれているのに、
月読様が出てくるのは、その時だけ。
(古事記)

壱岐島 月読神社
月読神社 由緒

天照大御神の鏡と素戔嗚尊の剣。
あまりにもキャラの濃い神様。
これでは争いが尽きない。

そこで月読様の登場。
月読様の勾玉には、
日の神で明るい天照大御神。
海の神で、血気盛んな素戔嗚。
その二神の間に入る役割。

つまり、
勾玉には思いやりの意味が込められている。

私は、その話がすごく印象に残ってます。
とても良いお話だと思いませんか。(笑)

二種ではいけない三種の神器

勾玉イコール神道ではないですが、
あらゆる宗教のバランスをとる宗教。
私は日本の神道だと思います。

俺が一番と主張するわけでなく、
それぞれの長所を輝かせ、
目立たぬような存在。
でも、そこが抜ければバランスが崩れる。

そんな無くてはならない宗教。
それが日本の神道。

アブダビのアブラハム・ファミリー・ハウス。
もう一つ、神社も入れてくれないかな?

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