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観光バブル ニセコと富良野の現状と課題点

トップ写真 南富良野町にある鉄道員(ぽっぽや)ロケ地


北海道に来た目的

ここ二回ほど続けて、
北海道の記事を書いています。

今回、北海道を訪れた目的。
ひとつは、ニセコ、富良野エリアの
開発をされている方。
マスコミから、
多くの取材を受けている社長さんから
直接、お話を伺うこと。

もう一つは、
世界ブランドとなったニセコ。
現状を見ておきたかった。

2023年の地価上昇率。
全国ナンバー1の富良野町北の峰エリア。
第二のニセコと呼ばれるエリアです。
こちらも調査目的。

2023年地価上昇率1位の富良野北の峰

外国人にあふれ、お店は大繁盛。
物価も海外並みに高騰。
そんなイメージで訪れたのですが、
残念ながら、町はどこへ行っても閑散。

北海道に来てから知ったのですが、
4月の北海道。
ほぼ、スキーリゾートのエリアは休業。
ホテルも開いていないところが多い。

ゴールデンウイークの繁忙期を前に、
メンテナンスを行ったりで、
休業されるホテルが多数。
それに合わせて、お店も休業。

よって、調査の時期としては最悪の時期。(笑)
知らなかったとはいえ、
見たかった施設。
ほとんどが休業でした。

鉄道員ロケ地の幾寅駅舎周辺 誰も居なかった
高倉健さんが立ったホーム 今は廃線
かっこいい高倉健さん

ニセコに続き富良野まで閑散期

ニセコに続き、訪れた富良野エリア。
雲海テラスが有名なトマム星野リゾート。
カフェくらいは営業しているかも。
期待して訪れるも、施設は真っ暗。
いらっしゃる方は工事業者の方たち。

行ってみて知ることになるのですが、
トマムという場所。
星野リゾート以外、
なにもありません。

トマム駅から星野リゾートを望む 駅に自販機すらない

トマム駅は無人駅。
一日数本の列車。
ほぼ乗降客もいませんでした。

おかげで、シーズンオフのぽつんと一軒宿。
どんなものか。
イメージできたのは良かったかな。

そして、今回の旅で一番見たかった富良野。
ニセコと同じようにスキーリゾートです。

ニセコとは違い、
少しは賑わっているかも。
ほのかな期待は見事に裏切られることに。

富良野北の峰エリアに立つ老舗ホテル。
プリンスホテルまでもが休業。

ニセコと富良野の類似ポイント

地元の人曰く、
たまたま商店の休業日が重なり、
ニセコ同様、見事なまでの閑古鳥。
道を歩いている人たちは、
スーツを着ている人が多く、
観光開発に携わっている不動産関係の人っぽい。

今回の旅の一番の目的である現地調査。
不完全な結果となってしまいました。
が、所々、営業している店に入っては、
お店の方からの情報収集はできました。

ニセコのひらふエリアの土地。
ここ10年間で何倍にも高騰。
2023年の地価上昇。
28%で全国一位となった富良野の北の峰エリア。

ロケーションが似ています。
スキー場へ行くリフト乗り場。
近くにある小高い土地。

そこからの眺望。
ニセコであれば羊蹄山。
富良野の場合、大雪山、十勝岳連峰。
それぞれ見渡せる絶好のロケーション。

ニセコ ひらふエリアから羊蹄山
富良野北の峰エリアから大雪山 十勝岳連峰

眺望が取れる高台にホテルやコンドミニアム。
多くが建設されています。
メインストリートや周辺には、
宿泊客をねらった飲食店や土産物屋。

ニセコ ひらふエリア リフト乗り場近く ホテル コンドミニアム
富良野北の峰エリア リフト乗り場近くホテル コンドミニアム

揃うことで、観光客がスキー以外の楽しみ。
味わうことができる街づくり。
工夫されていました。

開発側と地元民のギャップ

気になる物価ですが、
ニセコエリアに比べると、
まだ富良野は、
そこまでの物価上昇はみられません。

商売されてる方に聞いても、
ニセコみたいになってほしくはない。
そんな声が多かったです。

理由を尋ねると、
地元の人が来やすい価格を守りたい。
ニセコみたいになったら、
地元の人が気軽に来られない。
といった声もありました。

半面、元からいた地主たちの多く、
町外から来た開発業者へ土地を売り、
その土地を離れる。

富良野北の峰エリア 一等地にある蕎麦屋さん
値上げしたようですが・・・
今のとこ この価格 許容範囲内です

富良野の北の峰にある土地。
購入しているのは大手外資であったり、
既にニセコで成功した業者さん。
第二のニセコを狙った土地取得。
多いようですよ。

ここより北の峰エリア
北の峰エリア入口角地に立つ洋食屋さん ソフトクリームが美味しい

と、なると、
数年後には、富良野町の一部エリア。
物価高騰は避けられず。
地元の人にとって、
良いことか、悪いことか。
分かりませんが、
変化に対応する順応力は必要となるでしょう。

土地価格の次は賃金の上昇

土地が上がっただけで、物価上昇するの?
疑問に思われる方も多いでしょう。

そこで少し解説すると、
今、現実に起きている大問題。
人手不足。
これはかなり深刻です。

いろいろな商業施設ができるということ。
それは、働く人が必要になってくる。

都会のように、人口が増えていればまだよい。
ニセコや富良野のような地方において。
働き手を確保することは大変なこと。

当然、進出する企業は魅力的な賃金を提示。

ただでさえ、人手が足りない時代。
賃金上昇に着いていけない地元企業。
更なる人手不足が生じる。

千歳市に進出することが決まった、
半導体のラピダス。
それだけで、地価は上昇。
それに伴い、人件費も高騰する。
既に起きている現象なのです。

適度なインフレ コントロールは難しい

働き手にとって、
お給料が上がることは良いこと。
ですが、それを上回る物価上昇。
そうなってしまうと、
本末転倒ではあります。

いち早く、アメリカの都市部では、
そのような状況。
日本では一足先に北海道バブルが起きるのか。

地元の方が望んでいるかどうか。
それはさておき、
そのような大きな波を持って来るのは、
外部からやってくる人のようですね。

富良野駅構内ホワイトボード ほのぼのします
ニセコ駅構内ホワイトボード ここはどこ?

今日は途中から、
神社のことを書こうと思ったのですが、
最後まで、
北海道のバブル記事となってしまいました。

地元民と観光客の共存繁栄。
町おこしを進める過程で、
避けては通れない問題です。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。


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