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初めてワンピースを読む【97】

最後の最後にカ、カイドウの娘?息子?自称光月おでん?!が現れて、この巻を読んだ感情一気に攫われた第97巻、読了しました。

カン十郎は裏切るは、作戦は筒抜けで、侍たちは集まらないは、何かと絶望的だったが……錦えもんたちや、それ以上に20年の時を超えず、20年待ち続けた仲間たちの無念の大きさは計り知れないものだっただろう。
だけども、っこはエンターテイメント!大!どんでん返し!康イエ様の残した暗号の意味は、違う港を指しており、侍たちは全員無事に予定通り鬼が島に出航済みの上、オロチの元で息を潜め続けていた狂死郎改め傳ジローが、都に捕えられたままの1200人を追加でお届け。
傳ジローは、会わなかった20年の内に錦えもんへの思慕?期待?が高まり過ぎたのか、本人を現実より随分とかいかぶってニコニコ笑顔なのがカワイイ。

モモの助は攫われてしまったが、ルフィ、ロー、キッド……ゾロやキラーも数えると、最悪の世代の半数近くが目的はびみょーに違えども、そろい踏み。そして、随分と読者を待たせていたジンベイが、やっと恐らくたぶん?今度こそ正式に麦わらのクルーに加入。
四皇2人のタッグへの挑戦とだけあって、戦力は今までになく揃えてある。こういうときこそ、ルフィの大船団の出番な気がするけど、ワノ国編には登場しないのかな?噂の最終章で活躍?
大船団が大事件を引き起こす?みたいに書かれていたから、随時気にしてはいるんだけど、なかなかそれらしい大事件は起こらない。エースと黒ひげが戦ったバロナ島の戦いが描写されたときは、この戦いが後に大事件を……的な書き方をされて、結構すぐ頂上決戦勃発で回収されたからなあ。

最強の生物みたいな描かれ方を今までしていたカイドウを悩まさせているのが、意外と家族問題。しかも、精鋭部隊の飛び六胞を召集してまで。飛び六胞は意外とカイドウに砕けた態度だし、カイドウもあんまり気にしてい無さそう。否、砕けた態度なのはうるティちゃんだけか。何にしても、恐怖政治による組織運営タイプじゃなかった。
初期の敵はさ、恐怖による組織運営タイプが多かったような気がするけど、最近の敵は、微妙にタイプは違えど、そうじゃない組織運営をしているよね。単純に恐怖だけじゃ、強い部下を引き連れることは無理だもんな。
ドフラミンゴとか深堀すると業が深すぎるけど、疑似家族的な組織だったし、ビッグマムは完全な血族主義。
カイドウは、己の能力の高さで魅せて百獣海賊団を作り上げたって誰かが前に解説していた気がするけど(センゴクさんかな?)、ビッグマムとの同盟宣言の後に、家族が関わることについて発表するとは、その内実は如何に?息子に船長引き継ぎまーすって言うのが、まず想像できるけど、ビッグマムの血統主義的な成り立ちと違って、百獣海賊団の実力主義的な成り立ちから考えると、それで部下たちが納得するとは思えない。
あれかな?ビッグマムとの同盟と言えば、結婚。自分の子供とビッグ・マムの子供たちの誰かとの婚約の発表とか?

ローの作戦通り、バカたちは正面から戦闘開始。スクラッチメンアプーは、その妙な歯の隙間から、音の波動で攻撃できるらしい。
そんでもって、その戦闘の最中の話で、キラーはキッドを救うために言いなりになって、SMILEを食べさせられたみたいな話になっていた。あれ?その笑うしかできない顔を隠すためにマスクを付けたみたいな話をしていたから、てっきりワノ国の出身でもっと昔にSMILEを口にしたものだとばっかり……?

ルフィたちの戦闘の裏では、飛び六胞の一人が意味深に大看板のクイーンを見ていたり、滝登り中のビッグ・マムの子供たちの船を不死鳥のマルコが落としたり、傳ジローが飛び六胞の一人に背中のまるでJALみたいな入れ墨を見せつけると共にワノ国の歴史を知ってるか……何て意味深な問いかけをしていたり、ビッグマムの記憶がまだ怪しそうだったり、モモの助が磔にされたり、兄弟の再会があったりで忙しいし、各々に色んな目的がありそうなので、今後誰が味方で敵になるのか分からなさそうだなあ、というかんじ。
特に気になるのが傳ジローな。その悪そうな顔はどうした。敵と見せかけて味方とみせかけて、結局敵みたいなかんじはやめてくれよ。信じてるぞ。だけど、そのJALみたいな入れ墨の真ん中のタイヨウみたいな文様、気になるよね。もしかして奴隷と関係ある?
追記:傳ジローの背中のJALみたいな家紋は光月家の家紋か、変な意味のセリフじゃなさそうでホッ

で、最後に登場した光月おでんに憧れるカイドウの娘ヤマト!ワノ国編に突如登場した巨星ってかんじ。美人で僕っ子で、敵の娘。
エースは、ワノ国に上陸した昔、彼女にも出会っていたみたいだ。ヤマトの登場で、俄然ワノ国編がどう転がるのか分からなくなってきた。


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