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初めてワンピースを読む【96】

カン十郎!!!おまえ~~黒炭家の!!裏切り……と、言うよりはスパイ、もしくは舞台で踊り狂うピエロだったか。そんな第96巻、読了しました。

だけども、カン十郎の「なぜ身内を疑わなかった!!」ってセリフはさあ……騙された彼らを笑うと言うよりは、どうして気づかなかったんだと本気で怒っているようにも聞こえるんだよな。

オロチは光月家に仕えた大名五人(五大老的な?)の内に黒炭家の子孫だった。黒炭家は、後継ぎの生まれない将軍の座を乗っ取ろうと、他の大名家への毒殺などを企て暗躍するも、そのことが明るみになり処罰された。それは、張本人だけに留まらず、黒炭家の一族郎党がワノ国中から謗りを受けることとなり、オロチはそれを恨んでいる。
オロチの目的が将軍の座の乗っ取りと言うよりは、ワノ国自体への復讐と言うことで……それって向こうには守るものがないだけに、止めるの難しそうってなっちゃったよな。守るものがない割にはオロチは異常に怯えてるけど、復讐者の恐ろしさを知っているからこそ、光月おでんの家臣たちからの復讐を、自らもまた恐れているんだろうか。

ちなみに本来の将軍家である「光月」、そして五人の大名は「霜月」、「黒炭」、「雨月」、「天月」、「風月」で、オロチの黒炭家以外、「月」を冠しているんだよな。
そして、満月の明かりでスーロン化するミンク族と固い絆で結ばれている。
ちなみにおでんの妻であり、トキトキの実の能力者で、800年前の過去からやってきたトキのファミリーネームは天月だ。
このあたりから察するに、ワノ国は「月」と関係があるし、トキや娘である日和の美女と称される容姿を鑑みると、かぐや姫伝説とかモチーフにしてきそうな気もするんだよなあ。

おでんは死期の迫ったロジャーに同行し、ポーネグリフを読んだり、彫ったりしてあげてたみたい。まさかのロビンポジション。

そして、最後の島に辿り着いた……が、笑うしかなかったらしい。ラフテルってのは、宝を前に笑うしかできなかったロジャーが名づけたのね。宝のことをワンピースと名付けたのもロジャーだった。
ロジャーたちは、確かに宝を見つけたが、宝を見つけたところで「早すぎた」らしい。
だから、ロジャーは来るべき次期に、来るべき人間が宝を発見できるように、大海賊時代を巻き起こすべく、処刑の場で発言したんだろう。

その"来たるべき次期”とは、人魚姫が生誕して「古代兵器」として目覚めるときだと考えられる。つまり、3つの古代兵器が全て揃うとき、ってことだろうか。人魚姫以外の兵器は、戦艦プルトンのように、ずーっと存在するものと仮定すると、そうとも読み取れる。
古代兵器は、ただの大量破壊兵器ではなく、世界政府に都合の悪い何かを成すことができる鍵みたいなものなのかもしれない。
また、ロジャーが宝のことを「ワンピース」と呼ぶのは、その宝ってものが、分断された今の世界を繋ぐことができる可能性があるからなんじゃないか?
この世界は物理的にも心情的にも分断されている。物理的なところに焦点を当てるとすると、レッドラインだ。天竜人が住むマリージョア以外に住んでいる人が居そうな描写もされない、細長い大陸。
古代兵器で、レッドラインぶっ壊せるのでは?巨船ノアは、そのときの破壊の衝撃で起こる大洪水に備えて準備されているとか。それに、サンジの探すオールブルーも、レッドラインぶっ壊したら誕生するんじゃない?
むしろ、オールブルーが伝説として残っている時点で、昔はレッドラインなんてなかった?レッドラインって、もしかすると人工物?だって、地形としてあり得なくはないけど不自然さは否めないもん。

そして、"来るべき人”とはルフィのことか、はたまたルフィを含むDの名を持つ誰かなのか……ここで人魚姫の重要性が増して、ますます重要度が上がってきたジョイボーイの子孫の血統にしか、って可能性もある。
シャンクスがロジャーと何かを話して泣いたのは、もしかすると自身が「来るべき人」ではないことを知ったのかもしれないとも思った。
ちなみにシャンクス、ロジャーたちと戦った後に、帽子が海賊帽から麦わら帽子に代わってるけど、いつから麦わら帽子被ってたんだろ。
麦わら帽子もマリージョアの国宝なんかになってて、謎が多いからなあ。マリージョアの国宝、実は今飾ってあるのは偽物なのでは。ルフィが被ってるのが本物。ジョイボーイが被ってた説もある得る。

あと、傳ジロー登場してないよなあ、とか言ってたら、狂死郎が傳ジローだったことが発覚した。義賊も二足の草鞋でこなしていて、日和が悪いジジイからせしめた金を庶民にばらまいていた模様。
本人も言っていたけど……だって、顔が違い過ぎるもん。これは気づかないよ。狂死郎と日和が一計案じていた事情はよく分かった。

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