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初めてワンピースを読む【98】

開幕オロチの首がすっ飛んだ~!だった第98巻、読了しました。

黒炭家の裏切りやオロチの光月家への恐怖など、結構丁寧に描かれていたから、ここで味方のはずだったカイドウにあっさりやられるとは思っていなかった。
逆を言えば、もう十分に描き切ったからあっさりやれれたのかもしれない。それか、オロチの用心深さを思えば、今回首がすっ飛んだのは替え玉って可能性もある気がする。

オロチのことは何にせよ、カイドウの話って言うのは、ワノ国の将軍を黒炭家オロチから、自分の身内であるヤマトにすげ替え、いよいよ実質的にワノ国を支配し、海賊稼業に本腰を入れるための強力な本拠地……海賊の帝国として"新鬼ヶ島”をリンリンと共に作ろうってことだったらしい。ワノ国は世界政府に加盟していない天然の要塞かつ、優秀な労働力を備え、武器の生産に長ける。確かに海賊にはうってつけの物件だ。
カイドウとリンリンは、「ひとつなぎの大秘宝」の取得以外にも「古代兵器による恐怖と戦争の世界」にも言及している。カイドウとリンリンにとって、ワンピースの存在はどういう形のものを想像しているのだろう。恐らくはロジャーの残した財産と、それを得たことによる「海賊王」の栄誉、世界を牛耳る力を想像しているのではないかと思う。もしかすると、カイドウやリンリンにとっては、ワンピースより、「古代兵器」の方がおいしい存在なのかも。
ラフテルの位置を示す赤いポーネグリフのほかに、カイドウやリンリンは古代兵器の手がかりになるポーネグリフも捜索してるのかな。

ヤマトとカイドウの親子関係はと言うと、実の子供なのに島から出ると爆発する手かせを付けられ(ヤマトは偽物じゃないかと疑っていたが、結局本当に爆発した)20年も軟禁状態。そんなにほんわかした親子関係じゃなかった。ヤマト、さっぱり「父は死んで構わない」って宣言したし。
20年前からと言うことは、カイドウはおでんと戦ったあたりで子供に手かせを付けたわけで、ヤマトが公開処刑を目の前に、おでんに熱烈に羨望していることに気づいて、ヤマトの裏切りを防ぐためだったのかもしれない。そのときから、ヤマトを将軍にしようという思惑はあったのかも。
8歳の頃から、とあるので現在ヤマトは28歳なんだろうか。ヤマトはエースを知っている。と、言うことは20年以上前ってことはあり得ないから、エースは鬼ヶ島の内部までやって来たんだろうか。

カイドウと飛び六胞たちは、全員リュリュウの実の能力者なのかな。だとすると、ブラックマリアはブラキオサウルスとか、大きい恐竜のモデルの能力者な気がする。
カイドウは、絶滅した恐竜たちではなくて、まさしく伝説の龍の姿。不死身に近い身体のようだが、唯一20年前におでんに傷つけられた傷が痛むらしい。
最初、カイドウが登場したとき趣味の自殺を嗜んでいるところだったけど、このワノ国編で再登場してから、ずっと別に趣味で自殺を嗜みそうなタイプにも見えないけどな……って思っていたんだが、「死は人の完成だ」と言う美的センスから来ているみたい。だから、死にざまに拘る「侍」って生き物は好きらしい。

Xドレークは、ローを逃がした時の裏切りがバレて逃走中。ルフィに共闘を申し出るが、ゾロやジンベイが怪しいからと拒絶したわけなんだが、結局「スクラッチメン・アプー」が普通に嫌いと言う理由がゾロと一致して共闘することになるし、スクラッチメン・アプーは、そのあとクイーンに鬼ごっこの鬼役にされるし、スクラッチメン・アプーの最悪の世代内での立ち位置ってヤツが見えて来たな。

前巻で傳ジローに捕えられていたササキは、傳ジロー扮する狂死郎の親友だったらしい。ワノ国の歴史は俺は知らないが……って言ってるので、やっぱり傳ジロー的には光月の家紋を見せて、かつての親友に裏切りを明かした、ということだったみたい。光月の家紋の模様忘れてて意味深に解釈してしまった……反省。
敵幹部にしては、非常にまともそうな性格のササキさん。傳ジロー的にも、殺したくない相手だったから、捕まえるに留めてたのかな。結局今巻で助け出されているけど。20年の柵は重いよね……。

ちなみに、ジンベイとロビンの大人な会話振りが結構好き。他の年配組がフランキーとブルックで落ち着きがないから、ロビン的にはやっと大人な会話が出来る相手が船内に出来て嬉しいんじゃなかろうか。

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