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ツツジ

夜明けが訪れ、眠れずにベッドから起き上がるしかなかった。今日もまた忙しい一日が待っている。最近、日々ほぼ同じです。もう眠れないことを悟り、バスルームで冷たい水で顔を洗います。よし、頭もおきました。キッチンに足を運び、ハチミツ紅茶を淹れる。その色合いは深みに満ちていて、口に含むとその味わいは優しい。

美しい朝日を眺めたい。手にはコップを持って、庭の椅子に身を預ける。冷たい空気が私の頬をなでるが、それは気にせずに。庭を眺めながら、目に飛び込んでくる光景に感動する。それは星空の名残のようであり、近づいてきてから、小さな紅紫の蕾は深緑の葉の上で横たわっているのようです。

なんと素晴らしい光景だろう。数多くの謙虚な蕾の姫君たちはもうすぐ目覚めそうだが、今年は開花が遅いようだ。それでも問題はない。毎朝根気よく確認するうちに、姫君たちはきっと美しい花を開くだろう。それは私の日常の儀式となっています。小さな星のような壮麗な花のことを考えると、久しぶりの興奮が蘇ります。些細なことかもしれませんが、私にとっては大切なことです。この瞬間こそ、私が本当に生きていると感じる瞬間です。

時が経った。ツツジへの憧れは一段落し、私は家の中に戻る。これで忙しい一日が始まる。小さな瞬間でも、このような穏やかな瞬間が人生を明るく照らしてくれるのだと感じる。

家の中に戻ると、時間は急速に過ぎ去っていく。仕事や予定に追われる中で、つい忘れがちになる。けれど、この朝のひとときは、私にとって特別な存在です。日々の喧騒から離れ、自然の美しさに触れることで心が癒されるのだ。

一日の始まりに、庭でツツジの花を眺めることは、私にとってのリフレッシュの瞬間となっている。花が開く様子をじっと見つめることで、私の心は穏やかな気持ちで満たされる。そして、毎日の観察を通じて、ツツジの花たちの成長にも感動を覚える。彼女たちは、一つひとつの花弁がじんわりと開き、その美しさを広げていく。私は、彼女たちの成長を通じて、時間の流れや自然の営みの素晴らしさを改めて感じるのだ。

忙しい日々の中で、このような小さな瞬間に立ち止まり、美しさを感じることは、私にとって貴重なひとときです。ツツジのはなたちは、私に優しさを教えてくれる存在となっている。彼女たちの美しい姿は、私の心を明るく照らしてくれるのだ。

自然と触れ合いながら、ゆったりとした時間の流れを感じることは、私にとって大切な癒しの瞬間となっている。ツツジの花たちは、その優美さと謙虚さを通じて、私に生活のバランスを取ることの大切さを教えてくれる。


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