Tereza Vysloužilová

こんにちは、テレザと申します。 チェコ人ですが、日本語で書くことが大好きです。美しいコ…

Tereza Vysloužilová

こんにちは、テレザと申します。 チェコ人ですが、日本語で書くことが大好きです。美しいコンテンツを作りながら、忙しい日常でも心が落ち着く気持ちを提供したいと思います。 皆さんも、周りの世界の美しさを大切にしましょう!

最近の記事

椿

今回は冬についてお話ししたいと思います。庭は真っ白な雪のブランケットの下で眠っていて、静かです。葉っぱがない茶色の枝が木から伸び広がっています。自然から見ると、準備のお時間です。寒さに耐えるためにエネルギーを蓄え、春に美しく咲けるように枝を準備することが大切です。 人間から見ると、冬は特別な時期です。クリスマスの準備をして家族と穏やかなひとときを過ごします。子供たちはプレゼントのことを考え、クリスマスクッキーを作ります。家の外は冷たい風と白い雪が舞っていますが、家の中は暖房

    • 電車への思い出

      電車は、皆さんにとってどのようなものでしょうか?深く考えずにただの交通手段なのか、それとも人類の天才テクノロジーに対する憧れなのか?今回は普段とは異なるトピックをお話ししますが、お付き合いください。 先週、誕生日もクリスマスもない私に、電車の小さなモデルがプレゼントとしてもらいました。少し驚きましたが、それでもとても嬉しかったです。このモデルをどこに飾ろうかと考えましたが、本棚の上が最適だと思い、セッティングが完了しました。そして、向かいの椅子に座り、深い緑色のカップを手に

      • 秋の葉っぱ

        秋になってうれしくなりました。空気にはまだ夏の名残が感じられる中で、秋の訪れを確かに感じます。チェコと日本、それぞれの秋は異なる顔を持っています。日本では秋が訪れると、多くの人々がやっと涼しくなったことを喜びます。長い日照時間と明るい紅葉によって、活気溢れる雰囲気が広がります。一方、チェコでは秋は雨が降り続き、陰鬱な気分に包まれることが多いようです。これに理解が及ぶのは難しいかもしれませんが、異なる視点も存在します。 例えば、秋の空は太陽の光ではなく、濃い紅色、輝く黄色、鮮

        • ちょうちょうの訪れ

          秋になりましたが、まだ多くの花が咲いています。そのため、家に帰る途中、花屋で立ち寄り、バルコニーをもっと華やかにするために新しい花を買おうと考えました。しかし、菊の花しかありませんでした。なぜでしょうか?諦めようと思いましたが、ふと、小さな濃い紫の花を持つ植物が目に入りました。それに一目惚れし、即決しました。少々高価でも構いません。欲しかったのです。サインを見ると、それは「ヘベ」と書かれていました。初めて見る植物でした。とても嬉しく、それを家に持ち帰り、バルコニーに飾りました

          秋の夜、星と夢について

          日々はまだなかなか暖かいですが、夜になると急に寒く感じられます。秋になると、みんな忙しさに追われることが増えます。日本でも同様なのかしら。 とりあえず、私も変わらずに忙しい日々を過ごしており、落ち着く瞬間は夜だけです。その時、私の庭は暗闇に包まれ、賑やかな花々の色が隠れてしまいます。これに寂しさを感じる人もいるかもしれませんが、私にとっては問題ありません。なぜなら、目を上げると、目に飛び込む無限の銀色の海が、きらきらと輝いているのです。星座に数えきれないほどのきらめく星々を

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          秋の夜、星と夢について

          9月の夕方。日本と異なり、9月になるとすぐに天候が寒くなると感じます。まだ夏の名残が空気に漂いますが、明らかに秋の気配です。今回は庭の話ではなく、私の部屋から見える景色を紹介したいと思います。全ての仕事を終えて、背中を伸ばし、椅子から立ち上がり、フランス窓に向かって歩きます。目の前に広がるのは、多彩な緑色の景色です。目につくのは、土に向かっている柳の枝です。この柳は冬には目立たなくなりますが、夏と秋には葉が茂り、その背後に小さな丘と畑が広がり、素晴らしい景色を作り出しています

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          コウヤマキ

          みんな、コウヤマキという木をご存知ですか?日本ではなかなか普通の植物とは聞きました。和風の庭で使われたり、綺麗な形に切られているみたいなイメージがあるそうです。一方で、私の国ではコウヤマキは珍しいものとして見られています。そのため、隣の人たちはこうした彼らにとって不思議な木を見て、「へー、こんな木をどこで買えますか?お世話はどうやってすればいいですか?」とたくさん質問してきます。私たちはちょうど2年前にこの木を手に入れました。この街の隣の村の花屋に行って、小さいコウヤマキが目

          私の庭では、美しい花壇が鮮やかな島のように広がり、その周りを緑色の芝生が囲んでいます。この風景はまるで心を癒すオアシスであり、自然の美しさを感じることができます。しかし、残念なことに多くの人々がその中に含まれる草の価値や美しさに気付いていないようです。 朝の結露が草に宝石のようなキラキラを与えます。単なる草でも、その輝きはまるで玉瑛やダイヤモンドのように輝いています。それはまるで自然の宝物とも言える存在です。草の上を裸足で歩くと、その心地よさや力を感じることができます。また

          ハイビスカス

          目覚めると、一瞬混乱した表情で周りの部屋を眺める。不思議な気持ちが体に広がる。この親しみ深くも遠い景色。家のリビングルームだ。あら?ソファでうとうとしていたのか? 久しぶりに私の庭をみえている。大きく変わっている。バラの華麗なお花が咲き終え、もらった夾竹桃はすごく成長して丈夫になり、もうすぐ咲くだろう!本当に楽しみにしている。唯一の残念なことは天気だ。夏なのに信じられないほど寒くて、雨が止まらない。そんな庭の隅でハイビスカスが咲いている。ハイビスカスはとてもトロピカルなイメ

          アジサイ

          今回はいつもと違う話をしたいと思います。庭の話ではなく、遠い場所の話です。そう考えながら、ベンチに腰掛けます。バックグラウンドで私には珍しい波の音が流れています。 青空に浮かんでいる太陽の光が肌を優しく温めながら、江ノ島の景色に癒されています。空と海の無限な青色が水平線で混ざり合い、なんともシュールな眺めです。湿度に囲まれて体がだるいけれど、あったかい空気に包まれているような気持ちが心地よいです。 チェコでは夏でも時折14度の日があり、本当にとても寒い国ですが、日本の良い

          やさしい隣人

          自宅の庭のブランコに座っていると、隣の家の庭にとても美しい爽竹桃が目に留まりました。そのベビーピンク色が羨ましくて、私も欲しくなりました。このお花は優しそうに見えますが、信じられないほど毒が強いです。もし口にすれば死ぬ危険性があります。私は街の全ての花屋さんに行ってこのお花を探しましたが、隣の庭にあるような美しい爽竹桃は見つけられませんでした。 昨日、ブランコに乗りながら本を読んでいました。あの隣の人たちは二人とも元お医者さんだそうです。奥様が陽にあたろうと庭に出てきたよう

          やさしい隣人

          バラ

          家に帰ります。日の光が周りの建物や道路などを熱くしています。夏ですね。空気が見た目で増え、耳には機織り虫の音が浮かんでいます。この暑さでは私の体もつらいです。だから、いつもの帰り道とは違い、左に曲がります。 右のコンクリートの壁が映る影に涼を感じます。足元には歩道はありませんが、やわらかい鮮やかな緑の草が広がっています。庭に入ると、無限の景色が広がり、家の窓には青空が映っています。玄関ではなく、さっき庭に入ったので、毎日の庭の検査をしようと思っています。 すると、松の木の

          浜のユリ

          目を覚ますと、見知らぬ天井が目の前に広がる。 窓から覗く景色は、いつもの庭とは異なる。 地中海の風が吹き抜けるテラスの中庭には、松の木がそびえ立ち、多肉植物が花開いている。 その上に広がる無限の青、それは海だ。イタリアに来たのだ! 待ち望んでいたバケーションのため、私はサルディニアに足を踏み入れたのだ。 テラスのガラス扉を開けると、湿度の高い暑い風が優しく顔を撫でる。気持ちがいい。 夜中に到着したため、今朝初めてこの景色を見た。 朝食までまだ数時間あるので、浜辺を散歩する

          今日、家に帰る途中、雨が降り始めた。庭で過ごすことはできない。「残念ですね」と思う方もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。私が住んでいる国では梅雨が存在しないため、夏の初めに雨が降るかどうかはわかりません。昔はいくつかのことわざがありましたが、現代の人々はそれを忘れ、100%の雨が降る確証も持つことができません。今年は干ばつです。だからこそ、雨が降っていることを喜びます。 家に着いたら、リラックスした格好に着替えて、お茶を淹れながらテレビをつけました。すると、庭の植

          牡丹

          土曜日です。忙しい一週間が終わり、やっとリラックスできる時間がやってきました。何も予定がないので、庭で朝日を浴びながら過ごしたいです。庭の奥にはブランコがあります。そこに座って、鳥のさえずりを聞きながら本を読んでいます。朝は太陽の光がまぶしく輝いています。 朝から夜へと時間が進む様子は、季節の変化に似ていると感じます。朝にはみんなが目覚め、新しい一日が始まる春のようです。昼ごろになるとランチを食べ、エネルギーが一番高まる夏のようです。夕方になって寝る準備をし始めると、夕日の

          ツツジ

          夜明けが訪れ、眠れずにベッドから起き上がるしかなかった。今日もまた忙しい一日が待っている。最近、日々ほぼ同じです。もう眠れないことを悟り、バスルームで冷たい水で顔を洗います。よし、頭もおきました。キッチンに足を運び、ハチミツ紅茶を淹れる。その色合いは深みに満ちていて、口に含むとその味わいは優しい。 美しい朝日を眺めたい。手にはコップを持って、庭の椅子に身を預ける。冷たい空気が私の頬をなでるが、それは気にせずに。庭を眺めながら、目に飛び込んでくる光景に感動する。それは星空の名