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Just A Little Bit

<曲>

―アルバムの中で一番気に入ってる曲は?
桑田佳祐
「B面のケツの“ジャスト・ア・リトル・ビット”って曲。
これはもうサザンオールスターズのすごくプライベートな世界なのね。

サザンの音楽をわかってくんなきゃダメだよ、という気持ちが基本的にあるわけ。特に今年はそうなんだけど。わかってよ、頼むから・・・・もっとサザンを認めてよ、といいたい時ってあるのね。でも、逆に人にわかってもらえなくてもいい、と思うことも時々ある。

この曲なんかさ、いいの、もうわかってくんなくたって・・・・。開き直りじゃないけど、ボクはちゃんといいレコード持ってるんだよねー、誰にも聴かせないもんねー、みたいな感じなの、ウン。」(1982年)

桑田佳祐
「『サザン大好き、海大好き!』っていうんじゃなくて、(松田)弘のドラムの音はヨカッタね、という感じで、他のものは何も聞いていないというようなそういうファンが出てきて欲しいと思う。

嫌われたいとは別に思わないけど、もっともっとサザンのサウンドの“毒”が出てくることによって、ファンに戸惑いを感じさせないと・・・。面白くないナと思うんですよね。

だから、これからはとにかくはずれまくって、一部のファンからは批難ごうごうとか、賛否がまっぷたつ、とかね。

ホラ、歴史的にはビーチボーイズとかビートルズとかってそうじゃない?
『サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド』を出したらサ、これだ!これを待っていたんだ!というヤツがいるでしょ。

半面、いつもと違うってことでさ、少しずつ離れていくみたいなことがあるでしょ。そういう時期がサザンにも来年あたりにもくるんじゃないかなあと思うのね。だから今、いろいろぶっ壊していかないとホントに遅いよ、という感じなの。

これは大きな声ではいえないと思うけど、現状には不満なのね、すごく。
いま、安閑としていたら、パープーですよ、ほんとに!」(1982年)

とてもアルバムリリース前のプロモーション用トークとは思えないヘビーな内容(笑)。煮詰ってた時期の本音トーク。

関口ムクちゃん
「途中までは『Yesterday』と同じコード進行、これ好きなんです、僕も。」(1982年)

<2000.04.19記>


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