流産-時間以外の特効薬があれば-
流産…いえ出産してから…息子を想い泣かない日がないくらい、一生分の涙を使い果たしたような気がします。
それでも枯れない涙…涙にはタンクがないのかと思うくらい次々と溢れ出る涙。
失恋の時によく聞く「時間が解決してくれる」という言葉。我が子を亡くしたこの悲しみはいつか時間が癒してくれるのだろうか…癒える日がくるのだろうか…
「時間が解決してくれる…」
時間の経過は、この悲しみや苦しみがいつか癒えるかもしれないという希望を持たせてくれる。
その反面、一日が長く感じる毎日をあとどのくらい重ねれば良いんだろうという悲しみや苦しみもあり…残酷にすら感じる今日。
時間以外の解決策があれば…時間以外の特効薬があれば…こんなに辛い日々を送らずに済むのに。
ただきっと、流産に限らず、家族を亡くしたり、大切なものを失ったり、自らの命と向き合ったり…
世の中には自分と同じように…もしかしたら自分以上に辛い想いをしている人がたくさんいる。と思えるくらいの気持ちのゆとりは出てきた気がする今日。
生かされていること、辛い試練を与えられていることに何の意味があるのかを考える今日。
きっとその答えもやっぱり時間が教えてくれるものなのかもしれない。
数年後、数十年後の自分がきっと答え合わせをしてくれると信じて。
時間と対峙しながら…時に時間に助けられながら…焦らず一日、一日ずつ明日を迎えよう思います。
今日を生きられたこと。
今日という日を全うできたことに感謝。
糸-ito-
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