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流産-少しずつ日常へ-

時間が経っても癒えない心の傷みとは反対に、身体は少しずつ妊娠前に戻っていく。

妊娠していたことを嘘だったと言わんばかりに…

まだ家から出るには気持ちも身体も重いけど…ただ昼寝をしなくても動けるようになった。台所に立って料理ができるようになった。

これだけでも大きな一歩。

ここまでが長かった…
我が子がいない産後休暇は、ただただ我が子がいない現実と産後の身体のダメージと向き合うだけの残酷な時間。

ただ少しずつ動けるようになったことで家事、読書、裁縫、映画鑑賞…やってみようかなと思えることや出来ることが出てきて塞ぎこむ時間が減った。

今回の流産で、たくさんの人に、たくさんの言葉に、たくさん支えられた。次は私が支える側の人間になりたいと思う今。

日常に戻るまでもうちょっと…
支える側の人になるまではもう少し…いや、まだまだ…

ただ「焦らずゆっくり少しずつ」   

糸がこの世にいない現実を受け止めつつ、一生糸のママであることは変わらない。この置かれた状況が悲しみや苦しみではなく、早く日常になりますように…

糸-ito-

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