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【子育てと食育】 37話 ココちゃんと七夕のそうめん

「ココちゃん、きゅうきゅうしゃになりたい」

ココちゃんが七夕の願い事を書きながら言った。
あれ?前は消防車って言ってなかったっけ?
ココちゃんは「はたらくくるま」が大好きで、いつも口ずさんでいる。
パウパトロールも車が出てくるから大好きだ。

「お医者さんになったら、救急車に乗って働けるよ」
「うん」
反応はイマイチ。だってお医者さんじゃなくて、救急車になりたいんだもんね。
この手の発想はホントにカカさん譲りだなと思う。

この前、保育園のお迎えの時に、ココちゃんが描いた絵というのを見せてもらった。
他のお友達が描いた色んな絵が並ぶ中、ココちゃんの絵はすぐにわかった。
薄かったり濃かったりの色んな青色が塗られていて、所々に赤や黄色がある。ちゃんと差し色だ。
そして端っこに緑の線が枠の外に向かって描いてあった。

「カエルの足らしいですよ」
担任のみゆき先生が教えてくれた。
普通3歳児ならカエルそのものを書いたり、頭だけとかになりそうだけど、
枠の外に向かって飛んだカエルの足だけを描くとは。我が娘よ、天才か。
ホントだ。よく見たら線の先が雑に分かれていて足みたいになっている。この躍動感。
そして本体を描かないことによって、見る側に想像させるテク。見れば見るほど良い絵だ。
このカエルの足があるだけで、この青色が水たまりなのかな、とまで思うことができる。

スマホで撮って、家でカカさんにも見せてみたら、案外クールに
「やるやん」
だって。顔はめっちゃ笑顔やけど、どんだけあまのじゃくなん笑

そして七夕の当日。今夜は雨らしい。
梅雨のこの季節に、年に1回しか会えない恋人同士の織姫と彦星のせっかくの夜も雨だと会えないのか、
と思って調べたら、そうじゃないんやって。七夕の雨のことは「催涙雨(さいるいう)」と言って、
織姫が彦星に会えた喜びで泣いている雨らしい。
諸説ありで1日しか会えない悲しさを嘆いた涙という説もあるらしい。
どうせなら、会えて嬉しい涙だと思っておこう。

今夜の我が家はそうめん。シンプルにキュウリ、ハム、卵の薄焼きで食べようかなと思ってたけど、
金曜の晩だし足りないよなって事で、せせりを軽く炒めたものと揚げ出しナスを作った。
うーん、彩りがイマイチだな、なんて思っていたら、カカさんがココちゃん用に卵で天の川を作って、
きゅうりとハムをそれぞれ彦星と織姫に模ってくれた。
じめじめした梅雨はそうめんに限るよな、うん。

食事も終わって一段落した後に、ココちゃんが外を見ながら言った。
「おいひめとひこぼち、あえてるかなぁ」
「きっと会えてるよ。お空の雲の上はずっと晴れてるねんよ」

ココちゃんはそれを聞いてほっとした様子。今日はカカさんとお風呂に入って、色んな話をしたみたい。
カカさんはココちゃんを寝かせながら、そのまま一緒に寝てしまった。

一人で久しぶりにウイスキーで晩酌していると…あれ?短冊が4つある。
ココちゃんの分と、おれたち夫婦の分と、ん?あ、もう一つもカカさんのだ。

「トトさんが車を買ってくれますように」

飲んでるウイスキーを吹きこぼしそうになった。
今日はやけに素っ気なく、そそくさと寝たなと思ったらこういうことか笑

ちょっと余裕も出てきたし、ココちゃんともこれから色んなところに出かけたいし、週末はどんな車を買うか夫婦会議をしよっか。


カカさんはちょっとお休み中。過去作はこちらから。

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