⑤結婚しようとしたら突然.....。

社内恋愛3年目。
7歳年上の彼とは、私が平和主義、
彼も温厚な性格な為
喧嘩は殆どしたことなかった。
結婚はすぐしないという約束で交際を
スタートした訳だが、
彼の年齢を考えるとそろそろと
考える自分がいた。

彼に「結婚考えてるの?」と何気に聞く。
彼は「うん。考えてるよ」と。
これがプロポーズなのか、
ちゃんとしたプロポーズは無かった。

程なく、単身赴任している父が
帰省している時に、彼が挨拶に来た。
父は、結婚に対して反対は無かった。
しばらくして、彼のご両親が挨拶に 
来てくれたが、
その際、結納の日取りなど話が出なかった。

しばらくしても結納の話が無いことに、
母は少し戸惑っていた。
私も聞きずらかったが、彼に結納はと尋ねたら
「結納金が無い」と言われた。
その答えが何となく良い答えでは
無い気がしたのを覚えている。

母に伝えると、猫の子をあげるわけじゃないのに…..。
お父さんに相談してみると言われた。
結果、結納金無しでこの結婚は進むことになる。

結婚が決まると、式場やドレス決めなど、
決めていくことが多くなる。
ここまでは、夢見る結婚生活を想像していた。

日取りまであと数か月。
新居が決まらなかった。
というか彼から何も動きが無かった。
新居が決まらなければ、色々家具を用意出来ない。
母は、彼と私の実家のちょうど真ん中あたりの
賃貸マンションをどうかと探してきた。
隣が公園、その隣がスーパー。
市バス乗り場も近い。
娘が生活しても困らない場所を考えて
探してくれたので、
私にとっては反対する理由も無かった。
ただ、彼の反応が良くなかった。
早く決めると敷金礼金を払わないと
いけないからだ。
ただ、私は彼と結婚をするのだから、
二人でこの賃貸にするのか決めようと話して、
結果、もう少し探してみようと結論が出た。

この結果を母に話したら、とてつもなく
怒りだした。
不動産屋からは、人気物件なのでお早目にと
言われていたと思う。
私は、彼と母の間に挟まれる形になり、
新居のことから、夢見る結婚生活が、
道のり険しい結婚になる。
結婚するのになんでこんなに苦しいの。
本当に結婚して良いのだろうかと
一人で考えることが多くなった。

このままの気持ちでは結婚出来ない。
結婚式場に招待状の打ち合わせに行く前に
彼と話をしたかった。当たり前だが話がすぐに
収まる内容では無い。
式場には、今日、打ち合わせに行けないと
連絡をした。
車の中で、ずっと話していた。
彼から、結婚するかしないかは私が決めて良いと
言われた。
なぜ、私が決めて良いの。
そして、彼の言葉を聞いた瞬間、
別れようと思った。

別れることになり、彼が私の家まで車で
送ってくれる最中、
家からまだ少し距離があるところで
車が急に止まった。
彼から、「家までは送れない。ここで降りて」。
私は、彼の車が遠くなるのを見ながら、
泣きながら歩いて帰った。

家に帰って部屋で泣いた。
ちょうど、兄も結婚を予定していて、
婚約者が家に来ていた。
兄妹で、かたや結婚、かたや破談。
タイミングが悪すぎる。

今思えば、彼は結婚したいけど、私が迷うなら
私が決めて良いよというニュアンスだったのか。
と思う時もある。
ただただ、私が未熟だったんだ。
お金が無ければ、無いなりに結婚すれば良い。

ここから私の人生はまた変わっていく…..。


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