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人生の振り返り 手術

右胸全摘を決断した。
乳がんになって色々調べて、再建という
ものがあること初めて知った。
保険適用ということもあり、
私は再建の道を選んだ。

再建といっても自家組織かインプラントか。
それぞれメリット、デメリットがある。
再建したいけど手術方法が決められない。

先生からは、直ぐに決めなくても
大丈夫と言われたので、まずは癌を取り
エキスパンダーを入れた。
麻酔から覚めて、直ぐに胸に異物が
入ってることに気付いた。
半端無い違和感で、しばらくこの感覚と
付き合うのかと不安になった。

術後、3日目位から、エキスパンダーに
生理食塩水を入れて、徐々に胸を膨らませて
左胸よりも大きくする。
段々、生理食塩水を入れると、痛みが
伴うが、痛み止めを飲めば大丈夫だった。

入院は10日間。
ドレーンが取れたら退院出来る。
術後、目覚めてしばらくしたら
先生が来た。
リンパに転移はしておらず、
エキスパンダーもちゃんと入れたよと。
次は、傷と向き合っていきましょうと
言われたけど、術後直ぐにその言葉を
言われても、無理だわと思った。
ただ、生理食塩水を入れるのが、
意外と早かった為、その前には、
向き合おうと思い、初めて見た時は、
斜めに12センチ程の傷に、赤黒い血が
着いていて、やっぱりショックだった。

退院後は、定期的に受診をして、
生理食塩水を入れた。
次は、再建に向けて形成外科の
受診が始まる。
通院している病院の形成外科は
乳腺再建の実績があまり無いのではと
感じていた。
先生から説明を受けても、その位の
情報は私でも調べて知ってる内容だった。
私は、手術方法をどっちにするか
なかなか決められずにいた。
再建した人と話したい。
再建した人の胸を見てみたい。
その時は、患者会に参加するとか
そんな考えを思い付かず、ただ
1人で悩んでいた。

先生から、なんでインプラントか
自家組織再建か決めれないの?と言われたが、
先生、自家再建手術、どれだけやってますか?
先生の腕前はどうなんでしょう?
そんなこと言えない。

そんな時、違う病院で実績ある先生が
いると知った。
その先生に一度、話しを聴きたいと思い、
乳腺外科の先生に紹介状を書いてもらい、
病院の予約を取れたのが昨年の2月下旬。

乳がん罹患者は、周りでもいなかった。
そんな状況で、運命的な出逢いがあった。
知り合いの友人が再建をしていて、
私が手術をしてほしい実績ある先生に
再建手術をしてる人と出逢えた。
直接、連絡を取れるようになり、
LINEで色々聞いていた。
ある日、その方から、ランチしませんか?
と誘ってもらい、個室を予約してくれた。

私より一つ年上のAさん。
Aさんも2つ癌を経験していた。
惜しげもなく胸を見せてくれて
触らせてもくれた。
どっちが再建した胸が分からない
くらい綺麗で柔らかかった。
私は、決心した。
そして、必要な時に必要な人に
出逢える。実感した。

いよいよ病院の受診日になった。
その病院は、乳房再建外来がある。
予約が取れのは翌年の2月。
ちょうど1年後。
あと11日で手術。
1ケ月前位から、不安や心配や
イライラや心が忙しい。

ここまで来たら、もう頑張るしかない。




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