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あざみの花と卒論

学生時代通い詰めていたJAZZ喫茶。
最初はバイト先に近かったこともあって時間調整で寄っていた。
時間があれば、自分が勝手に決めていたシートに座るようになっていた。
全てLP版のレコード。店内狭しと何千枚も並んであった。
何人かで来た客が普通の喫茶店と同じく喋っていると、店主がお静かにと書いたカードを客に提示する。
内心、可笑しかったが笑えない。
そしてテーブルにはビールジョッキに野の花が生けてあった。一番印象深かったのはあざみの花。
そのあざみの花を愛でながら、卒論を仕上げた。

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