千葉へと向かう総武線の車内で、先日上げる予定だったnoteの文章を書き足していた。

とある駅で停車すると、女学生達が部活終わりな感じで１０人ほど乗車してくる。

学校名が刺繍されたジャージを着た彼女達はキャピキャピと女子特有の会話をし始めた。

席に座らずに立ってひとかたまりで話している彼女達。

でも、一人だけ乗降口のドアにもたれかかって俯いている子がいる。

見た感じでは自分に自信がなくおとなしそうで自己主張の弱そうなタイプの子。

明らかに他の子とは様子が異なる。

二人くらいの仲間がそれをジッと見ている。

ドアにもたれ掛かった彼女は泣いていた。

察するところ、学校で何か辛いことがあったのだろう。

だが、その近くにいる部の仲間たちは誰も近ずく事もなく慰める様子もない。

車窓にひたいをつけ、溢れ出る涙を我慢しようとしている姿は「一人ぼっち」そのものだった。

彼女達は二駅目くらいで降りて行った。

集団の最後の子が、俯いている子に「行こ」と手を差し伸べ降車していったが、ホームを歩くその子の背中はすでに救いようのない孤独を背負ってしまっていた。

………………………………………………………………………………千葉駅に着きプラットホームを移動する。

俺は先程の出来事を作中に取り入れ、前後の帳尻が合うように文体を書き足しながら修正していた。

きっと、あの子はあのままだと闇落ちしてしまうだろう。

親すらも助けることが出来ないような事態になることだって考えられる。

勝手な俺の思い込みだが、学校でも居場所を失くし、家に引き篭もるようになった時、彼女は何を思うのか？

オンラインゲームとかして変な男にチヤホヤされるか…

配信でもやって若さを武器に頂き女子みたいに稼ぐか…

それとも健気にバイトでもして頑張るか…

なんだっていいよ

ただ前を向いていればいい

いつか見返してやろうぜ

誰よりもイイ女になって
カッコいい彼氏捕まえて
仕事もバリバリやって
美味しいご飯食べて

幸せになってやろうよ

「アタシなんかじゃ無理」

そんな事言うなよ

世の中には色んな人がいるんだよ

俺の好きな女装さん達なんか
性別を変えちゃう位に化けるんやで

好きな髪型のウィッグかぶって
一生懸命メイクして
下着も服装もこだわって
それはそれは綺麗な女神様になるんやで

絶対に君ならできるよ
きっと変われる

今の君も充分素敵だけど
もし君が死んで生まれ変わりたい
なんて思っていたら
本気で化けて出てやろうぜ

恐いくらいに生まれ変わって
みんなが驚くような容姿を手に入れて
自分を下に見ていた奴らが悲鳴を上げるほど

幸せになっちゃえ

いいよね
誰に迷惑かけるわけじゃないんだし

内面だって明るくなるよ
きっと楽しくなる

君の人生は君にしか変えられない

本当の自分を知りたければ
化けてみよう！

そしたら色んな事が見えてくるよ

だから、下向かないで前向いて

ありきたりな言葉だけど

今、辛くても絶対いつか笑える日が来る

頑張れ！

電車で見かけた見知らぬ女子高生へ
見知らぬオジサンからのエールを…