見出し画像

私のおばあちゃん

父方の祖母は、背が130センチくらいの小柄な人だった。逆に祖父は180センチくらい。

祖母は面倒見がいい人だったのだと思うが、まだ子どもだった私にとっては小言がうるさいと感じることが多かった。

祖母は、叔父夫婦と住んでいた。社会人になり、家族と遊びに行ったときのこと。

おやつはケーキ。

私「おばあちゃんのケーキこれね。さぁ、食べよう?」

祖母は動かない。耳が遠くなってるからかな?

私「おばあちゃん、どうしたの?食べないの?」

すると私の従姉妹が言った。

「おばあちゃんね、戦争の時食べ物がなかったから、まず子ども達に食べ物をあげてたんだよ。今でもそうなんだよ。みんなが食べるまで、自分は待ってるんだよ。」

知らなかった。90を過ぎた今でも、そして、豊かになったあとでも、子どもを飢えさせてはいけない、と思ってくれていた。

そして、私は一口ケーキを食べた。すると、祖母も一口、ケーキを食べた。

とても美味しかった。

私は、小言が多いのは守ってくれていたから。生かされて今ここに居るんだな、と大人になって初めて気付いた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?