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久しぶりにひとり旅に出た③ごめんね、おじさん

10月の半ば、里帰りの途中に一人旅をしよう!という思いつきで

博多に一泊した翌朝、

新幹線で博多から広島県の尾道市へ。

外の景色をみることを楽しみにしていたけど

席の窓側にはすでにサラリーマンっぽい

人の良さそうな小柄の60代くらいのおじさんが座っていて

景色は少ししかみることができずちょっと残念だった。

しかも、窓口で指定席を購入していたので

もうてっきり窓側の指定席を取ったとばかり勘違いしていた私は

そのおじさんに、「すみません、そこは私の席だと思うんですが…」

なんて言ってしまったのだけど、

おじさんはにっこり、「違いますよ」とひとこと。

自分の手にしていたチケットをよくよく見たら、

通路側の番号だったので

自分のそそっかしさに呆れるやら、恥ずかしいやら。

おじさんにすみませんっ(汗)と平謝り。

おじさんは、別にいいですよ〜という感じで

また外の景色を眺めに戻った。

おじさんが優しい人で本当によかった。


でも天気は良好だし、福山駅に近づく少し前に

福山城の天守閣が車窓の目の前に飛び込んできたときはすごくびっくりした。

こんなに近いの???

そして、乗り換えのために福山駅のホームで降りたら

本当に道を挟んで目の前に、城壁が迫ってお城もすぐそこ。

こんなところにお城があるなんて。

新幹線を降りたらすぐそこ。

普段、特にお城が好きというわけではない私でも、
思いがけずこんな近くで見られて、その迫力にもとても感動してしまった。

このとき以来、お城もいいなと思い始めている。

さて、福山駅から在来線で尾道駅まで向かい

到着した尾道!

ずっと来たかった街。

NHK連続ドラマ小説、「おのみっちゃん」が大好きだったのと、

あの瀬戸内が見える坂の街に惹かれて

いつか行ってみたいと思っていたのでした。

尾道駅について、荷物をロッカーに預けようとしていて

今度は頭にバンダナを巻いたロン毛風の(そんなイメージ)

ちょっとワイルドめなおじさんに注意された。


「あんたが早く払わないと次の俺が払えねんだが??」


えっ?‥ワタシ?

そのロッカーは中央にひとつあるタッチパネルで操作するタイプで、

私はこのタイプのロッカーは使ったことがなかったので、

使い方を理解するまで、何秒かはかかったけれど

久しぶりに日本に帰ると機械系はなんでもタッチパネルになっていて、

慣れないと戸惑うことも多い。

別にこのワイルド風おじさんの言い方は怒ってるわけではなかったし、

なんか、実家の隣に住んでる気さくなおじさんみたいな感じで

全然イヤな感じではなかったのは救いだった。

そんなこんなで尾道につくまでに2回もおじさんに謝る羽目になったけれど

ラッキーなことに二人ともが器の広いおじさんだったのは幸い。

チッとか言われなくて良かった。

尾道では、地元のおばさんにも何度か話しかけられたけれど

なんかおばさんもみんな気さくで、温かい感じがした。

そして、やっぱり今思い出しても尾道は最高でした。


次につづきます。






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