自信がない人ほど
純白のドレスがくすんで見えるほど、肌の白さが際立っている。
顎のラインで短く切り揃えたツヤッツヤの黒髪を、内側に綺麗にカールしてふんわりと。
首や顔、肩や腕、足先までシュッとした引き締まった体。膨張色の白いドレスが膨張して見えない。
瞼の二重ラインにゴールドのアイシャドウを使ってるのか、まばたきするたびにキラキラと輝いている。
食生活を管理しない限り手に入らないような、吹き出物一つない、透き通るような白い肌。
爪は、前回は真っ赤だったけど、今回はオレンジ系かな。
純白のドレスを身に纏った真っ白の腕先に、真っ赤に染まった爪を見ると、どこか毒々しくダークな雰囲気があったけど、オレンジ系だと血色よく、可愛らしく見える。
身長150センチもなさそうな、小さな澤みのりさん。
自撮り写真をよく上げているけど、実物はそんな比ではないくらい綺麗で、その場がパッと明るくなるような華やかさです。
オーラがあります。
我が推しの綺麗すぎるサポートギタリストと並んでも、全然劣らないどころか蹴散らせるくらいの、圧倒的主役感。
完璧だ。
真珠だし、宝石だし、本当に綺麗です。
ライブのたびにどんどん綺麗になっている澤さんを見ると、
この人は本当に自信がない人なんだなぁと思います。
「可愛い」や「カッコいい」は、もともと持ってるパーツの問題な気がしますけど、
「綺麗」は、努力で作れます。
綺麗な人が好きです。
綺麗な人ほど、自信がない。
デブで肌荒れしまくってて髪もパサパサで猫背で服もダサくて品のない女が、
「わたし、自分に自信がないんです」
って言っているのを見ると、
「うそつけ。めちゃめちゃ自信あるじゃん。ちょっとは自信無くしたほうがいいよ」
と思います。
デブを維持している段階で、自分に自信がある。
自分に自信がない人は、整形する。
整形までしなくても、ダイエットする。
食生活を整えて、肌荒れしないようにする。
美容院にもこまめに行くし、猫背にならないように背筋を伸ばす。
服も女性らしく、男ウケしやすいような綺麗めの服を着る。
自信がないから努力する。
少しでも綺麗になって、好きになってもらえるようにする。
だから、綺麗な人ほど、本当は自信がない人。
でも、ステージに立つような人は、自信がなくても自信があるように見せないと魅力がないから、
自信があるように見えるように、自分を鼓舞して、偽って、演技する。
どんどん綺麗になっていく澤さんを見ると、
このステージに立つまでにどれだけ努力したのだろうと、想像してしまって、目に涙が滲みました。
ライブは本当に楽しくて面白い。
演者さんたちの心の内側なんて知らないけど、知らないからこそ勝手に想像して、ストーリーを作れる。
演者は文字通り、演ずる者。
動物園で、自由気ままに生きている動物を見ているのとは違う。
人間だから演じられるし、人間にしかできないこと。
今日のたりほんフェスは、おちゃさんと、ばしゃさんと、HANNAさんと、澤みのりさんを見ました。
自分的には、みんな演ずることを頑張ってる人たちで、最高のタイムテーブルで、最高すぎて感極まって、すぐ帰りました。
ライブが良すぎると、だらだらいたくなくてすぐ帰ってしまいます。
我が推しのギタリストも最高でした。
ばしゃさんと澤さん相手だと、しっかりサポートになる。
それくらい主役級の、キャラの強い2人で、圧巻でした。
5月4日は渋谷クラブエイジア。
スタンディングだと思うので、本当に楽しみです。
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