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芸能活動とアルバイト



芸能活動や音楽活動している人はたくさんいて、みんな夢を追いながらアルバイトをしています。

そんな中、よく聞くのが、
「仕事入ったのでバイト休ませてください」
って言う人。

厳しい上司なら
「君ねー。仕事入ったって言うけど、君が出れるって言うからシフトに入れたんだよ。決めたのは君だよ。バイトだって仕事なんだよ。君の予定はこちらには関係ないんだよ」
と、教えてくれるけど、優しい上司なら、
「そうなんだ。頑張ってね。代わりは探しておくよ」
と、受け入れる。

休むのは仕方ないとして、そこに、申し訳ないと思う気持ちがあるかどうか。自分で代わりを探すなり、この日はダメだけど、この日なら入れますと提案するなり。
なるべく迷惑がかからないように動けるかどうか。

芸能活動とアルバイト。両立できる人は上手くできるけど、できない人は、仕事が入るたびにバイトを休む。

厳しい上司だったり、申し訳ない気持ちがある人は、だんだん苦しくなる。休むたびに文句を言われたり、迷惑をかけることに対して、自分のプライドが傷つくし、信用を落とすことに耐えられない。
苦しくなって苦しくなって、そして、どちらかをスッパリ辞める。
アルバイトを辞めたら、安定した収入は得られない。だから、芸能活動に本気になる。本気でやらないと生活できなくなってしまうから。

退路を断つ。両立できていないのなら、何を切り捨てるかの判断が早い。
周りもその様子を見ているので、支えてくれる人が現れる。

これが、優しい上司だと怖い。
芸能の仕事が入るたびに休ませてくれるから、いつまで経ってもアルバイトを辞められない。芸能活動に本気にならなくても、それなりに稼げて生活できてしまう。
さらに、いつも受け入れてくれて優しいので、迷惑かけているという自覚が薄れてしまう。
自分の都合のためにバイト先に迷惑をかけるのは当然だと思い始める。
休んでも代わりを探すのは上司の仕事だから、自分は関係ないと思い始める。
だから、苦しくならない。罪悪感もない。
苦しくないから、ずるずるとアルバイトを続ける。
でも、実はその方が、バイト先にとってはありがたかったりする。甘い蜜を与えていれば飼い殺せるから。その人の将来なんてどうでもいい。
あえて、優しいフリをする上司もいる。ずるずるとずっと働いてくれるように。
優しい人は怖いのです。

必死になっていない態度は、周りは案外気付くもので、
「普段は何してるの」
「バイトしてます」
「今日、急だったけど大丈夫?」
「休んできたんで大丈夫です!」

全然大丈夫ではないし、それを聞いた相手が何を思うかの想像力が足りない。

昔、知り合いの男性がホストをやっていました。
ホストに専念するために、大学を辞めた。両立できなかったのでしょう。
2浪か3浪かして、ようやく受かった大学で、親から学費を出してもらったのに、辞める時はスッパリいった。

それから1年もせずにホストでNo. 1になり、億を稼ぎ、可愛い嫁さんをゲットして、ちゃっかり結婚資金まで貯めて、3、4年であっさり辞めた。
親に出してもらった大学費用なんて、余裕で上回るくらい稼いだ。
今は子供にも恵まれ、実家の仕事を継いでいます。

せっかく入った大学を辞めちゃうなんて! と、あのときは思ったけど、その判断は素晴らしく、潔かった。
両立できない。無理だ! と思った時にどう動けるか。決断。覚悟。

レッスンをすっぽかしまくってた私のギター講師は、苦しくならなかったのだろうか。
毎回毎回、同伴のたびに嘘をついていたあの人。
信頼を落とし続けている自分に、苦しくならなかったのかと。
明らかに両立できていないのに、ずるずるギタリストを続け、ずるずるホストも続け、10年。
3、4年で億を稼ぐホストを知っているだけに、どちらも本気でやらなかったその態度は、見ていて哀れです。
優しい人に囲まれて過ごしてきた人。
誰にも注意してもらえなかった、可哀想な人。
人に言えないような悪いことをしている人は、落ちる時にどん底まで落ちるでしょう。

あれこれ色々やって、なんとなーく全部続けられて上手く行く人の時代が、今年、来年、再来年と、ググッときます。

そういう人を見てしまうと、自分も色々できるじゃないかって思ってしまうけど、
もちろん、真似してみるのもいいかもしれませんが、
それはその人が特殊なだけです。
覚悟を決めて、1つに絞って突き進んだ方が良い人もいます。

迷惑かけるくらいなら辞めたらいい。その決断ができる人は、覚悟もできる人なので、上手く行く可能性がある。

芸能活動は、昔に比べて目指している人が多い。目指している人が多いということは、競争になってきます。全員がトップになれるわけではない。そこはもう、仕方がない。

「音楽で生活したい人は、ピアノはやめろ」と誰が言っていたのか忘れましたが、ピアノ人口は世界的にとても多い。ピアニストになれるのはごくごく一部。
競争率が高い楽器を選ぶことのリスクを言ってる言葉です。
でも、ピアノが弾ければ、幼稚園の先生になれるし、音楽教室のピアノ講師にもなれる。
目標が「ピアノを弾くこと」ならそれでもいい。

どこを目指しているのかを、明確に。
「アルバイトしながら、たまに芸能活動したい」
それが目標ならそれでいい。
自分が何を目指していて、何に幸せを感じるのか。そこまでの道のりを定めて、あとは気楽に登ればいい。回り道したって、最終的に辿り着ければいいだけだから。

近年は結婚しない人も増えていますが、結婚したいなら、目指した方がいい。
特に男の人は、しっかりお金を貯めて、仕事も安定したときにって考えがちですけど、お金があって仕事も安定した時は、もう男としての落ち目です。そこに寄ってくる女は、金目当て、生活を支えてもらいたい女だけです。

お金はあまりない、仕事は大変で毎日忙しい。それでも付き合ってくれる女が本物です。そういう女の人と付き合うから、彼女のためにもっと頑張らないと、もっとお金を稼がないとと、ますます本気になって、どんどん仕事を頑張るようになるのです。

書くと怒られそうですが、私が結婚を決めた時、彼には数百万の借金がありました。

色んな人生がありますけど、人に迷惑をかけないように生きるのは人としての常識です。
「頑張ったけど迷惑かけてしまった。申し訳ない」それなら仕方ない。迷惑かけずに生きられる人なんていないから。切り替えてまた頑張ればいいだけ。

「迷惑かけても別にいいや。俺は俺の好きなように生きる」
それはダメ。誰もそんな人好きにはならない。

芸能活動とアルバイト。

日頃思うことをババッと書いてみました。

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