先日、友人である年上のお姉さまから聞いた話で驚いたことがありました。男女の話なんですが、詳しく書くのは控えます。すみません。ただその話をしたときの友人と私の反応というか、その辺のやりとりをちょっと書きたいと思います。

コアとなる話は男女の別れ話なのですが、男性が女性をある理由で振ったんです。その理由が普通はそれはちょっと聞いたことないという理由だったので驚きました。そんなことで？　と。お付き合いも一年二年の話ではない長い二人だったのに、まさかの破局理由です。言えなくてすみません。

それで私は驚きつつも「あー」と反応しました。友人も「あー」という顔で、お互いに「あー」という空気なのです。互いに互いの「あー」に共感して「そうだよね」と頷き合いました。

つまり「それはひどい！」とか「ありえない、許せない！」みたいなことをどちらも言わないのです。「いろいろあるよね」という妙な納得をしちゃうんです。

友人は言います。

「この歳になるとね、何が正しくて何が間違ってるのかなんて分からないよね。いろんな人がいてたくさんの考え方を聞いて生きてくると、価値観とかね、一本じゃなくなるよね」

こういうこともおっしゃいました。

「出会いも別れもね、きっと必要だから出会うし別れるんだよね」

深いなぁ。

#エッセイ #別れ #恋人