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1年2ヶ月、1つの小説を連載してきて思うこと。のんびりした著者の話。

今日は連載している小説「中山さん」シリーズの総まとめをしてみようかなって思います。内容の総まとめ+1年以上同じ小説を書き続けてきた感想というか、そういう著者的なことをつらつらと書いてみようかな。

個人的な振り返りですが、たまにはこういうのも楽しんでもらえたらうれしいです。著者裏話というほどでもないですが、そういうものです。

長くなりそうなので、どうぞ読み飛ばしながら進めてくださいね。

中山さんが始まったのは2018年10月28日、第1話「私たちのはじまり」を公開しました。連載のつもりはなく単なる恋愛ものを単発で書きました。主人公の「さやか」が職場の上司の「中山さん」に恋をするお話ですが、彼は既婚者なので・・・というストーリーです。

すべてはこの冒頭の1文「もしかして、その、僕のことを好きですか?」から始まりました。この文が浮かんできたのでイメージを広げていったのです。

そして3日後に、ふと第2話を書きました。時系列としては第1話よりも過去の物語です。それから1ヶ月と3日後にまたポツンと第3話を書きます。今でもこれはたまにあるんですが連載する予定ではないけど続きを書きたくなったから書いたというパターンです。

ここからは中山さんを続けて書いていこうと思い始めます。

長編を書くとか全体の構成を考えるとかをしたことがないけど、単発の短編を1つ1つ書いていくことで結果的に長編ものを書けるかも、やってみようかなと思いました。

私の中の「中山さん」ラブ度はかなり高かったので、これからも「中山さん」を思う女性「さやか」の感情に入り込みながら書き進められる気がしたのです。そのときの気持ちをこちらに書いています。第3話公開後に投稿した文章です。

このころは↑、主人公の「さやか」という名前も決まってなかったです。苗字だけ「結城」と書かれていました。なお「中山さん」の下の名前は第25話を公開した今でもまだ決まっていません。ぼんやりこの名前がいいなぁという候補はあるんですよ。でもまだ最終決定はしていないし、特に登場させる必要がないのでもう少し先延ばしです。

さて、こうして次々と思い浮かぶたびにストーリーを進めてきました。かなりの月日が流れています。長い。いつ終わるの? まだ二人は本当の意味では結ばれてもいないのです。今やっとわりと佳境ですよ。「絶対、進めてよね」という声がネットの向こう側から聞こえてきます。頑張ります!

更新間隔の気まぐれさもひどいですよね。

更新間隔が最短だったのは当日更新で、もっとも長かかったのは2ヶ月と7日です。そういえば「中山さん」ってどうなってるんだろう? と読者さんもたまに思い出してくれてる感じでしょうか。すみません。普通はもうちょっと定期的に更新するものなんでしょうけどね。

でも無理して書いて仕上がりが悪いのは嫌だし、「中山さん」に関しては感情をしっかり入れて書きたいんです。連載だから読み返したりしながら各登場人物の視点を描きなおす作業も必要です。それだけ「中山さん」には力を入れているんです。

「さやか」になったり、中山さんの妻の「利香子」になったり、気持ちを切り替えながら書いています。

昨日の更新はおよそ2ヶ月ぶりでした。お待たせしました。

さて文字数を振り返ってみます。全話の文字数をコピペしながら確かめる作業はなかなか大変でしたが、やってみました。この作業の途中で昨日、行ったナンバリングのミスが発覚しました。第18話が2つありましたよ。

1 私たちのはじまり 1167文字
2 中山さん 1433文字
3 それでもいいから 720文字
4 1年にたった一度だけ 2589文字
5 中山さんとクリスマス 1119文字
6 いちご味のクッキー 1232文字
7 踏み出した一歩 941文字
8 つないだ手 1093文字
9 恋心 1617文字
10 何色が好きですか? 1312文字 
11 初めてのデート 1575文字
12 心にまた一つ 1208文字
13 不倫  1472文字
14 あふれ出た言葉 1371文字
15 気づかないふり 940文字
16 透明の壁 1846文字
17 送信ボタン 1447文字
18 終われない恋 1615文字
19 背中を押す手 1760文字
20 中山は浮気をしています。(妻編)1872文字
21 誕生日だから 1197文字
22 私の時間 1448文字
23 声にならない声 1047文字
24 聞こえた音(妻編)1053文字
25 前夜 1125文字

合計文字数 34199文字

合計文字数は電卓をたたくというアナログな作業でした。原稿用紙にすると85.4975枚分です。

中編・長編の文字数の基準を調べてみました。

中編(ちゅうへん)小説
おおよそ原稿用紙100枚以上300枚未満の長さ。
長編(ちょうへん)小説
おおよそ原稿用紙200枚から300枚以上の長さ。

どうやら私のは長編にまではたどり着かないかもしれません。あと6話くらい書けば中編には入りますね。でもあんまり中編って言葉を見かけない気がしますが私が知識不足なだけなのかな。まぁ、これからも気にせず「中山さん」を(私にとっての)長編扱いにしていこうと思います。

さて、一番多くのスキをいただいているのは最新の第25話の「前夜」です。

ほかの回と比べて内容が良いとかそういう意味ではなく、たぶんフォロワーさんが増えてくれていることが影響してるんだと思います。その投稿をどのくらい長い時間、最新の投稿としておいているのか(ほかの投稿で上書きしないか)や、曜日・公開するタイミングの影響もあるでしょうね。

ビューは第12話の「心にまた一つ」が今のところ一番高いです。

個人的には第1話が好きです。「さやか」の葛藤とあふれる想いがすべてのスタートですからね。

第20話で、中山さんの妻の「利香子」が初登場しました。彼女の回は全体の1、2割程度と考えていますが、今後少し増えるかもしれません。同じストーリーを二人の女性の視点で丁寧に描いていきたい。それぞれの中山さんへの深い愛を表現できたらと思います。

「中山さん」はタイトルに書いていますがすでに1年2ヶ月にわたって書き続けてきています。

私の書く小説は、掌編小説(原稿用紙2枚程度まで)が多いのですが、その中でたまに少し長めのものを書きます。3000字くらいでしょうか。それでも短いです。長いのを書けるのがすごいというわけではないのですが、単発でまとまりなくあれこれ書く一方で、1つのお話をずっと丁寧に書き続けるという作業は自分の力になっています。

「中山さん」を連載しているという事実が私にとってはわりと重要で、自信にもつながっています。

だからこれからものんびりペースですが「中山さん」は進めていきます。最後にどう着地するのかはまだ決めていませんが、ぼんやりと描いているものはあります。そこに向かって、気まぐれ更新ですが必ず最終話を書き上げたいと思います。

今日、長かかったですね。最後まで読んでくださったかた、どうもありがとうございます。

「中山さん」よかったら読んでみてくださいね。


#エッセイ #小説 #連載 #中山さん #まとめ

最新の第25話の最後にも書いたんですが、中山さんはコアになる話が単純なので途中からでも読める仕様になっています。

登場人物が極めて少ないです。正直「中山さん」と「さやか」の2人を理解していたら読めます。一応、中山さんの妻「利香子」の存在も重要ですが、それでも3人を分かっていたら問題ないというシンプルな枠組みです。

それぞれ単体の短編としても読んでもらえるようにと毎話、簡単な状況説明が入っているので気になるタイトルがありましたら覗いてみてくださいね。

以下のマガジンに同じトップ画像で投稿されています。



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