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私はまた。

「私でいいのかな・・・」

迷う心の声をまた私は漏らした。

週に一度は言ってしまうその言葉。不安と切なさで心を支えられなくなると、そう呟いてしまう。

「君がいいんだよ」

いつも同じ返事をくれるあなたにホッとした顔してあなたの腕に入る。

私でいいわけないのに。

でもそう言ってくれるならその言葉に甘えていたい。

私たちの時間は夢物語。

現実じゃなくて本当じゃない。

だけどあなたの温もりとあなたの優しさとあなたの愛情は本物だと信じたい。

どれも私が目を覚ませば消えてなくなるものだけど。

あなたが夢の外側であなたにふさわしい誰かに出会うまでの短い物語だけど。

それでも「君がいい」って言ってくれる間はその言葉に抱かれていたい。

ずっとほしかった幸せな夢の中は居心地がよくて、自分にさえも奪われたくなくて、目を開けたくないよ。

私でいいはずないって知ってるから、本当はこの夢は私が先に目を覚まさないといけないんだけどね。

ごめんね。

もう少し夢を見させて。

この夢がないと私はまた。

私はまた。


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