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夢の中でも

形の良い高い鼻をじっと見つめた。

あなたは私の視線に気づかない。

あなたの綺麗な顔をしばらく眺めていた。整った顔をしている。

あなたの鼻を指先で優しく撫でてみた。上から下に、そっと、ゆっくりと。

あなたはその感触にも気づかない。

深く眠っている。

このままもう少し寝かせておいてあげたいけど、もうそろそろ起きる時間だよ。頬を撫でて起こそうか、キスをして起こそうか、そんなことを考える。

私が選ぶのはもちろんキスだ。

規則正しい寝息をたてて眠っているあなたの唇に私の唇をそっと重ねた。

ぴくっと動いたあなただけど、まだ目を開けない。

頬を撫でながら抱きしめた。

ゆっくり目を開けて、「もうちょっと待ったほうがいいよ」って呟くあなた。

「なにそれ?」
「ん?」
「なんのこと?」
「え。。」
「寝ぼけてる?」
「あ、うん、夢見てた。君が慌ててるから」

私の夢を見てくれてたんだね。

「もう時間だよ、起きる?」
「んーん、・・・ご飯」
「うん、オムライス、卵巻くだけのとこまで準備できてるけど、できてからまた起こそうか?」
「うん」

そう言ったらあなたはまたすぐ眠りに落ちた。

起きなきゃいけないけど、あと5分寝れるってほんと幸せだよね。その幸せを想像して私もなんだかうれしい。

卵を巻いたらまたキスして起こしてあげるね。

大好き。



お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨