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声優オタクが考えるアニソンとは

アニソンとは

2022年現在の「アニソン」の定義はどうなっているかというと、

「アニメ作品のオープニングやエンディング、挿入歌で使用される楽曲の総称。現在は、一般的なアーティストや声優が歌う曲が使用されることも多々ある。」

とのことです。

「現在は」以降が加わっているのがやはり最近の一般的な印象が変わってきている部分かと思います。

しかし、大前提アニメ作品のOPないしEDを「アニソン」と言うのが正しいと私も思います。

アニメタイアップアーティスト

ここ数年、J-POPアーティストのアニメタイアップ参入が増えてきています。「髭ダン」や「King Gnu」、そして現在放送中のドラえもんに「星野源」。よふかしのうたに至ってはOPもEDも「Creepy Nuts」という豪華さ。

1クールに放送されるアニメは50作ほどと言われる中、そこにオープニングとエンディングがあるので単純計算100曲のアニソンが生まれているはずなのです。その中で人気の出る曲と出ない曲は二分され、世の中へ向けた発信のされ方にも違いが生まれます。

もともとのJ-POPアーティストの新曲は全国のFMラジオなどのリクエストでも流れたりして、アーティストの新曲としてお茶の間やオフィスに流れるというアドバンテージがあります。

その際、アニメタイアップであるかはあまり関係ないと感じています。

例えばですが、LiSAさんは「紅蓮華」から人気になったのでしょうか。
私からすれば、2010年の「Girls Dead Monster」からすでにファンでした。
デビューからもアニメタイアップが連続で付いていて、アニソンアーティストだと認識していました。しかし、驚異的な「鬼滅の刃」の人気によりいつしか「紅蓮華」の人のようになってしまったのです。

平成アニソン

以前からアニメタイアップソングで語り継がれるJ-POPアーティストは多数いらっしゃいます。「JUDY AND MARY」や「ポルノグラフィティ」「L'Arc-en-Ciel」だってアニメタイアップを歌っています。

平成オタクの私の私見では、「涼宮ハルヒの憂鬱」の「ライブアライブ」回、その後の「らき☆すた」「けいおん!」と京アニ作品でのアニメソングが一気に注目を浴び始めたど真ん中世代です。その辺りから声優さんが歌を唄うという文化が少しずつ出てきたと思います。いつしか、声優さんは顔出しで曲を歌えてダンスもできて、バンドやDJができるような実際のキャラになりきるという職業になってきました。

昔であれば「キャラクターのイメージがあるので夢を壊してはいけない」という風習のようなものがあり、顔出しNGで年齢も非公開というのも当たり前にありました。時代の流れでその文化はひっくり返ったような気がします。

アニメオタクのジャンル

登場キャラが好き、キャラの声が好き、声優さんが好き、声優さんの見た目が好き、声優さんの歌が好きのようにアニメオタクの中にも多くのジャンルができていると感じています。今の世の中で、うっかり「オタクです」と言ってきた若者に「ガンダムとか萌え系の?」なんて返すと全く話が噛み合いません。
「声優オタクです」と答えが来た時に「水樹なんとかさんとか?」なんて言うと、にわかバレバレです。そして「この人は話が分からない人」認定されてしまうことでしょう。

何をきっかけにオタクになるのかはそれぞれです。
たまたまアニソンだったかもしれません。そのアーティストがたまたま担当しただけの場合は、タイアップ曲以外知りません。この声優さんの名前をよく見るようになったなと思ったら、何かのパーソナリティがあって人気になったのだと思います。

気軽に「国民的アニソン」や「人気声優」という表現を使われがちですが、しっかりニーズを掴んでいるか、オタクのマーケットが大きなものになっている分、審査は厳しいものになっていると思います。


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