身体が硬質化していく姉妹が、逆に病気を進める治療法に挑むお話。

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　私とお姉ちゃんは、とある病に冒されている。
　ドールライズ・シンドローム。
　身体が硬質化して、最後には全く動けなくなってしまう。硬質化は内蔵まで蝕み、閉じ込められたまま死んでいく病気だ。

　残された者には、"思い出"が残るのだけど、その苦しさは誰も知らない。
　固まった後、どういう症状が出るか、中の人間にしかわからず、そして死んでいくからである。