Bronx Tales【邦題:ブロンクス物語】(1993)

ロバートデ・ニーロ監督の作品。おそらくこれはデ・ニーロの半生を描いた作品だ。冒頭に書いてある【父に捧ぐ】というクレジット。これに関して事実なのかどうか、彼は明確に答えていない。

この映画の内容はデ・ニーロ自身のことで、おそらくはノンフィクションであろう。

主人公には父親が二人いる。一人はバスの運転手。もう一人はマフィアのボス。二人の父親はそれぞれ違った側面から彼をまっすぐ大人にしていく。何が正義か何てどうでもいい。子どもから大人に成長していく主人公は人種差別やいじめ、縄張り争いなど様々な不条理に悩みながら、少しずつ成長していく。そこに二人の父親はどのような影響を与えるのか。是非見てほしい。

家族関係が希薄になりがちな現代にこそ、この作品が評価されるべきだと思う。

福島県のどこかに住んでいます。 震災後、幾多の出会いと別れを繰り返しながら何とか生きています。最近、震災直後のことを文字として残しておこうと考えました。あのとき決して報道されることのなかった真実の出来事を。 愛読書《about a boy》