about a boy (2002)

父親の作った歌の印税で悠々自適に暮らす38歳のWill Freeman。
母親と2人暮らしで、いじめられがちなMarcus少年。
価値観が全く異なる2人の奇妙な友情を通して、人生の孤独と人間関係のあるべき姿を描く。

コメディとヒューマンが混在するNick Hornby独特の世界に引き込まれる。
No man is an island. (John Danne)
「人は孤島ではない」

をテーマに繰り広げられる不思議な人間模様に魅了された作品。
自分はこれをきっかけにNick Hornbyの作品にのめりこんでいくことになるのだが。

当時日本では「ブリジットジョーンズの日記の男版」というキャッチコピーを打たれたが、そんなものでは全くない。この作品のメッセージ性は「家族関係が希薄になりつつある今、人間関係とはどうあるべきか」を様々な形態を示して僕たちに教えてくれている。


是非ご覧あれ!

福島県のどこかに住んでいます。 震災後、幾多の出会いと別れを繰り返しながら何とか生きています。最近、震災直後のことを文字として残しておこうと考えました。あのとき決して報道されることのなかった真実の出来事を。 愛読書《about a boy》